酔った夜中テンションてこわいよね 【jk】

4 ページ4

あまり積極的な性格でないわたしと、少し人見知りの彼が仲良くなるには時間がかかったけれど、何度もサークルで顔を合わせ、BBQだ！海だ！クリスマスパーティーだ！とノリの良い先輩たちといくつものイベントを重ねるうちに、だんだんと話す回数も増え、他の友達と同じように２年生になる頃には名前で呼び合うようになっていた。





色んな彼を目にするたび、気持ちは膨らんでゆくばかりだったけれど、
こんなにカッコ良くて魅力的なグクに、私が相手にされるわけない
と、自信の無い自分に言い訳をして気持ちを伝えることはしなかった。









そこから、社会人となった今の今まで仲の良い友達。

最近は"飲み"友達の方がしっくりくるかな。





「んふふ…、あの時からだな…。」



懐かしい過去に思いを馳せていると、知らぬうちに声に出ていたのか、



「ん？なに？A、楽しそうじゃん。なんのこと？」


不思議そうに笑ってグクが首をかしげる。



「何でもないよ。ちょっと大学の時のこと思い出してたの！」


少し誤魔化しながらそう答えると、



「あー、懐かしいよね。楽しかったなー！サークルに行くために通ってた気がする(笑)」


と、グクも可愛いウサギみたいな顔で笑って答えてくれる。









駅からそう遠くない通いなれた居酒屋へ着くと、２人とも慣れたもので、ちゃっちゃと注文をする。


届いたビールで乾杯して、並べられた料理を口に運びながら、さっきの続きとばかりに大学時代の話で盛り上がる。

5→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す