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〜鶯丸side〜
大包平「くぅっ……!そ、それで!?あいつは誰なんだっ!」
怒りだの恥ずかしさだので顔を真っ赤にしてぷるぷると震えている大包平
やはりコイツは面白いな
鶯丸「九条千里、だそうだ」
大包平「……なんだと?」
俺が彼の名を口にした瞬間、先ほどまで騒いでいたのが嘘であったかのように真顔になった
なんだコイツは
主がよくてれびとやらで見ている『変顔選手権〜百面相を達成すべし!〜』に出場すべきではないだろうか
鶯丸「なんだと言うんだ、お前は。彼がどうかしたか?」
大包平「九条千里といえば数珠丸殿の師ではないか!唯一この俺が天下五剣に相応しいと認める数珠丸殿の師がアレ!?認めんぞ!!おい貴様!俺と勝負しろ!!」
鶯丸「……馬鹿め」
いきなり大声で叫んで刀を出し、抜刀しながら九条に飛びかかった
……まて?
つい先ほど、彼は戦いには向いていないと結論付けたよな?
これはかなり危険なのではないか?
鶯丸「平野!主を呼んできてくれ!」
朝餉を届けた後に畑当番をする予定だった俺がサボらないか監視していた平野にそう叫び、壁際に盆を置いて大包平の後を追った
その時には既に大包平と九条は刃を交えていた
九条は、なんとか受けてはいるがかなり辛そうだ
正眼の構えもまともに出来ない奴が最高練度の大包平と互角に戦えるはずもない
俺は大包平の背後から羽交い締めをし、一度九条と距離をとらせた
大包平「っ!放せ鶯丸!!数珠丸殿より上として相応しいかこの俺が見極めてやらねばならんのだ!!」
鶯丸「上を決めるのは数珠丸本人だろう。彼が決めた相手を侮辱するのは彼自身を侮辱するのと同じだぞ?」
大包平「だ、だが!この刀はどう考えても数珠丸殿より劣っているのに……っ!」
俺が羽交い締めを喰らわせても尚暴れ続ける大包平
挙げ句の果てには本人の目の前で劣っているなどと言いだした
鶯丸「すまんな、九条。コイツは血の気が多いんだ」
そう言って九条を見ると、彼はジッと大包平の手元を見つめていた
そして刀の持ち方を改めて正眼の構えで刀を構えた
……今度は全くぶれていない
A「……成る程、こう持つのか」
大包平「貴様、戦う気があるな!?よし勝負だ!」
彼の言動を見てやる気が満ちた大包平は、遂に俺を振り払って再度刀を振り上げた
しかし俺は九条のために刀は抜かんぞ
そろそろ主が着く頃だからな
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凛音 - 勘違いして燭台切のことを聖徳太子だと思ってるのが面白いし、言っていることがめっちゃイタい (9月26日 16時) (レス) @page36 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
モシャア - イタい!イタい!でもめちゃくちゃ面白いです! (2021年9月20日 16時) (レス) id: f7eb6a98f0 (このIDを非表示/違反報告)
すやや - 見ているとぉぉぉ!!!恥ずかしくてニヤけちゃうっ!!でも続き見たい!! (2020年7月14日 6時) (レス) id: 392bac1abb (このIDを非表示/違反報告)
ネーム(プロフ) - やばい…見てると恥ずかしくなってくる(けど面白いから見ちゃう) (2020年3月14日 19時) (レス) id: 860ebe4669 (このIDを非表示/違反報告)
夜雨ナナト - りんごさん» ゴキちゃん=主に笑いました。続編かこっちかどっちに書けばいいのかわからなかったのですが、こちらに書かせていただきました。これからも頑張ってください。 (2020年1月12日 22時) (レス) id: e95b77a21e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんご | 作成日時:2017年5月13日 20時