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日向の突然のその発言に、私だけでなくお祭りムードだった大広間も静まりかえる
……返す言葉が見当たらない
私は彼が知ってる桜蝶姫じゃないんだから
つい１年前まで普通に高校生やって、雪ちゃんと馬鹿みたいに騒ぎまくってってしてた只の小娘だ
何をしたって私は彼の言う“桜蝶姫”になることなんてできない
まっすぐにこちらを見つめてくる日向から目をそらせば、必然的に大広間の面々の顔が見える
彼らの瞳に映るのは、戸惑い、驚き、そして疑問
……バレたらきっとここには居られない
私が本物じゃないって
偽物なんだって、きっとバレたら………
その時の光景を想像しただけで全身に寒気が走るほどの恐怖が沸き上がってくる
余りにも居心地の悪いこの部屋にこれ以上止まっていることができず、私は急いで大広間から出た
後ろから私を呼ぶ声が聞こえた気がするが、そんなことを気にして振り返れるほど今の私のメンタルは強くない
何を考えるでもなく只管廊下を爆走し、ついた先は小さな倉
手入れが行き届いていないのか周りに生えている伸びた雑草がふくらはぎをくすぐる
こんな所が本丸にあったのか、と他人事のように考えながら荒れた息を整える間もないままそこに入り内側から鍵をかける
A「っ、ぅ、あぁ………っ！！！」
途端に溢れ出す涙と嗚咽
怖い
バレてしまうことが
追い出されてしまうことが
何よりも
今まで騙していたのか、と責められることが
最初は夢小説あるあるのトリップだと思っていた
でも前に“桜蝶姫”が本当に存在することを知った私は、自分がこの世界では“偽物”でしかないことを知ってしまった
それなのに私はそれを誰にも言わなかった
皆が離れていくのが怖くて、今の立ち位置を崩したくなくて、私は何にも気付かないふりをした
でも考えれば分かることだったはずだ
この世に“桜蝶姫”が存在したのなら、“桜蝶姫と関わった刀”も存在すると
知らぬ存ぜぬを通し嘘を吐き続けてきた私は、さながら極悪犯にでもなったような気分で胸がいっぱいになった
かすかに誰かが私の名を呼ぶ声が聞こえてきた
飛び出した私を心配して探してくれているのだろう
……なんてことはもう思えない
私を見つけ出して追い出すつもりなんだ、なんて、そんな考えしか浮かんでこない
A「お願い……っ、私を守って………！」
意思などないはずの倉に縋るように呟き、息を潜めるように端っこで丸まった
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りんご(プロフ) - 輝空さん» まだ書きたいネタがあるので簡潔はもう暫く先かな……とw１年にわたるとは言っても結構更新しない時期とか多かったので……wこのペースでは平日には厳しいかもですが、できるだけ毎日更新できるように頑張ります！(できるとはいってない←) (2018年6月17日 22時) (
レス) id: ee67fa8af2 (このIDを非表示/違反報告)
輝空(プロフ) - そろそろ完結の予感....？1年にわたる作品....( ´･ω･`)完結しないでくださいね？ネタ尽きても書いてくださいよ？((((更新待ってます！ (2018年6月17日 14時) (レス) id: 13a544a51f (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 紗季さん» が、がんばレーーーーーー！！！ (2018年6月17日 2時) (レス) id: ee67fa8af2 (このIDを非表示/違反報告)
紗季(プロフ) - 桜ちゃーーーーーーーーーン！！！！！生きテーーーーー！ (2018年6月16日 21時) (レス) id: 3bc9efd142 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - アイリ提督さん» 大丈夫だと信じたら大丈夫なのが夢小せt((((殴 (2018年6月14日 19時) (レス) id: ee67fa8af2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご
| 作成日時：2018年1月1日 4時
