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気が付くと、右も左も分からないような真っ白な空間に居た
誰か居ないか、と声を張るがその問いに言葉は返ってこない
四方に響きそのまま虚しく消えていくだけだ
どうしようもない恐怖に駆られた私に、突然黒い“もや”のようななにかが絡みついてきた
息もできないほどに全身を締め付けてくるそれは、どう足掻いてもほどけそうにない
いつの間にやら周囲は真っ暗闇に包まれ、それと同時に声が響いてくる
『消えろ』
低くおぞましく響くその言葉は何度も何度も反響し、頭の中に刷り込まれるかのように浸透していく
いつしか黒いもやは全身を覆い尽くすようにまで私を支配していて
かろうじて動いた右手を伸ばし抵抗してみるがやはりどうなることもなく
もやに飲み込まれた私の意識は闇へと消えた
A「っ！…………ぁ、」
バッと開いた視界に映ったのは自分の手の甲と仄かな明かりに照らされた天井
夜なのだろうか、辺りはしんと静まりかえっている
何かに縋るように伸ばされていた手はうっすらと汗ばんでいた
一度その手を下ろし、身体を支えながら上半身を起こしてみる
………何か、嫌な夢を見た気がする
冷や汗が浮かぶような、無意識に身体が震えるような夢
とても恐ろしいものであったはずなのに、何故か内容が思い出せない
額に手を当て必死に記憶をあさり……
と、そこで私は重要なことを一つ思い出した
他でもない、前回の戦のことだ
自分の身体には傷一つ無く、完全に回復している状態
同じく重傷を負っていた加州と大般若も私の横で静かに寝息を立てている
その枕元には刃こぼれ一つも無い彼らの本体が置かれていた
………ということはもう紅葉さんは帰ってきているのか
そう考えた瞬間、私の身体は何かに突き動かされるように手入れ部屋を出ていた
そのまま小走りで本丸内を駆け抜ける
きっとこの時間なら審神者部屋にいるはず
急がなければ、手遅れになる前に
そして言わなければ
何が？何を？
分からない
分からないのに私は審神者部屋までの最短ルートを走った
早く、速く、ハヤク
理由も分からない焦りに頭がパニックになる
それでも私の身体は止まらなくて
やっと着いた審神者部屋
私は紅葉さんに断りを入れることもなくその扉を開けた
A「ある、じ、さま！」
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りんご(プロフ) - 輝空さん» まだ書きたいネタがあるので簡潔はもう暫く先かな……とw１年にわたるとは言っても結構更新しない時期とか多かったので……wこのペースでは平日には厳しいかもですが、できるだけ毎日更新できるように頑張ります！(できるとはいってない←) (2018年6月17日 22時) (
レス) id: ee67fa8af2 (このIDを非表示/違反報告)
輝空(プロフ) - そろそろ完結の予感....？1年にわたる作品....( ´･ω･`)完結しないでくださいね？ネタ尽きても書いてくださいよ？((((更新待ってます！ (2018年6月17日 14時) (レス) id: 13a544a51f (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 紗季さん» が、がんばレーーーーーー！！！ (2018年6月17日 2時) (レス) id: ee67fa8af2 (このIDを非表示/違反報告)
紗季(プロフ) - 桜ちゃーーーーーーーーーン！！！！！生きテーーーーー！ (2018年6月16日 21時) (レス) id: 3bc9efd142 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - アイリ提督さん» 大丈夫だと信じたら大丈夫なのが夢小せt((((殴 (2018年6月14日 19時) (レス) id: ee67fa8af2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご
| 作成日時：2018年1月1日 4時
