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キンッと耳の奥に残るような金属のこすれる音がひっきりなしに鳴り響く
敵の太刀と刀を交えるたびに刀装が壊れていくのを感じながら、私は軽く唇をかんだ
なんとか大般若を回収し、言ったとおりに木の陰で身を潜めていた二人と合流したのはほんの数分前
今は、検非違使が深く介入できないと思われる先ほど甘味を食べた町へと向かっている途中だ
そしてまぁ当然ではあるが、私たちを狙う太刀も付いてきている
ことのつまり、私は部隊の後方で進行方向を指示しながら襲い来る検非違使の攻撃を防いでいるわけである
正直体力がキツい
まだいけないことはないが、たまに刀装を抜いて私に直接攻撃するという槍のような動きをしやがるものだから少しずつ限界が近づいてきているのだ
太刀のくせに
太刀のくせに！！
暫く走っていると、やっと町が見えてきた
A「っ、見えた、町です！全員あそこへ向かって一直線に走って！何があっても町から出ないようにしてください！！」
この言葉に返事こそしないものの速力を上げた彼らを見送り、対する私は少しずつ速力を落とす
疲弊したと勘違いした検非違使が私に向かって刀を振り下ろすタイミングを見計らい………
急ブレーキをかけて跳ぶように横にずれた
その勢いを殺さないまま方向転換して今来た方向に全速力で駆け出した私に、心なしか検非違使は動揺しているように見える
この時代の人間に姿を見られる訳にはいかない検非違使が、これ以上彼らを追うことはない
ならば、私は追ってきた太刀を倒しきらなくても良いのだ
今一番やらなければならないこと
それは一刻も早く元の位置に戻り加州と合流することに他ならない
検非違使が私の行動に驚いているこのうちに、少しでも距離を稼がなければ
すでに疲労は最高潮に達している
呼吸は荒れまくっているし、のども肺も痛い
所々にあるかすり傷も走り疲れた足も激痛を伴っている
しかし不幸中の幸いとでも言うべきか、先ほどと違い今の私には守る対象が存在しない
己の身だけを犠牲にし走ることができる
今にも止まりそうな足に鞭打って
挫けそうになる心に渇を入れて
そうしていつの間にかすぐそこまでに迫った大きな岩の前を右に曲がれば……
A「加州様っ！！」
薙刀２体と戦うボロボロな加州の姿が見えてくる
応戦しようと駆け寄る私
加州のみを視界に入れていた私の側面から………
大きく刀を振りかぶった大太刀が姿を現した
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りんご(プロフ) - 輝空さん» まだ書きたいネタがあるので簡潔はもう暫く先かな……とw１年にわたるとは言っても結構更新しない時期とか多かったので……wこのペースでは平日には厳しいかもですが、できるだけ毎日更新できるように頑張ります！(できるとはいってない←) (2018年6月17日 22時) (
レス) id: ee67fa8af2 (このIDを非表示/違反報告)
輝空(プロフ) - そろそろ完結の予感....？1年にわたる作品....( ´･ω･`)完結しないでくださいね？ネタ尽きても書いてくださいよ？((((更新待ってます！ (2018年6月17日 14時) (レス) id: 13a544a51f (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 紗季さん» が、がんばレーーーーーー！！！ (2018年6月17日 2時) (レス) id: ee67fa8af2 (このIDを非表示/違反報告)
紗季(プロフ) - 桜ちゃーーーーーーーーーン！！！！！生きテーーーーー！ (2018年6月16日 21時) (レス) id: 3bc9efd142 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - アイリ提督さん» 大丈夫だと信じたら大丈夫なのが夢小せt((((殴 (2018年6月14日 19時) (レス) id: ee67fa8af2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご
| 作成日時：2018年1月1日 4時
