９ ページ11
何だかんだで仲良くなった二人に家中を案内され、自室となる部屋に連れられた
必要最低限所ではない家具の揃いように驚くしかない広い部屋の中央で、私は１人思考した
どうしてこうなった、と
思い返せばよみがえる記憶は本当に挨拶のみ
見た瞬間綺麗な人だなぁと思い見とれたのもまた事実だが、是非誘拐して下さいな視線を送ったつもりはない
頭が可笑しいのではないか、と問えば嬉しそうにはにかまれ
家に帰して欲しい、と頼めば真顔で拒否される
厄介なことになったと一人頭を抱えた
……まぁ考えても仕方が無い
いつかあの馬鹿……宗近さんが私に飽きて家に帰れと言うまで楽しませてもらおう
只管悩んだところでどうしようもないものはどうしようもないのだ
考えるだけ脳の無駄だろう
と頭の中で自分を強制的に納得させ、部屋にあるまるでお姫様が使うような天蓋付きのキングベッドに飛び込み突っ伏した
彼らはこの家に二人だけで住んでいたのだという
それにしては広い家だし家具一つ一つも高級そうに見える
実際どうかは分からないけど
現にこのベッド、物凄くふかふか
柔らかいのに弾力があって布団も枕も触り心地が良い
一生ここで暮らしても良いかもしれない
三日月「それは嬉しいな、是非そうしてくれ」
思わずぽつりと呟いたその言葉に返答が返ってくるとは思わなかった
驚いてふかふかすぎる枕に埋めていた顔をあげれば、宗近さんが扉に肩を預け微笑んでいる
純日本人であろう彼が海外式壁ドンをこうも美しくこなせることに場違いながらも感動した
A「こっ、言葉のあやです！このベッドが気持ちよすぎるから……」
三日月「そうかそうか。だがまぁお前はここから出ることは無いだろうし、ずっと使っていられるな」
A「えっ、待って下さいそれはどういう……」
三日月「あぁそうだ、夕食の時間だ。鶴の作る御飯は美味い。Aの口にも合うだろう」
私の言葉に一切耳を傾けず未だ突っ伏したままの私を横抱きに抱え歩き出す
一人で歩ける、と抗議してもほけほけと笑われるだけで下ろしてもらえる気配はなかった
�豐檗屬�っ、来たか。今日の夕飯はカレーライスだ」
三日月「む？オムライスではなかったのか？」
�豐檗峺機垢呂修里弔發蠅世辰燭鵑世�……きっ、みっ、がっ！誘拐なんて常識外れな事をしたせいで思わず卵を割っちまった」
三日月「俺は悪くない」
A「100％宗近さんが悪いですよ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 885人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんご(プロフ) - 宗近さん» 基本的に、イラストは占ツクの画像許可(？)みたいなところで許可もらってからの画像以外は暫くしたら見れなくなります。私のスマホでももう見ることはできませんので、宗近さんのスマホがおかしいわけではないです。 (2018年4月12日 4時) (
レス) id: ee67fa8af2 (このIDを非表示/違反報告)
宗近(プロフ) - 絵が…絵が見れません(泣) 何故私のスマホはこう言うときに限って…(._.) (2018年4月5日 4時) (レス) id: 8cb94e0384 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 月桜さん» 苦労人のはずの主人公ちゃんはお馬鹿枠ですからね………wwありがとうございます！大分不定期更新なのですが、話の流れは纏めてあるので近いうちに更新しますね〜！応援ありがとうございます！ (2018年1月13日 15時) (レス) id: 4be69f9f7e (このIDを非表示/違反報告)
月桜 - 嗚呼、なんかだんだん誘拐された主人公ちゃんより、鶴丸さんの方が可哀想になってきた…。(苦笑)めっちゃ面白いです！！続き楽しみにしてます。これからも頑張って下さいっ！！ (2018年1月6日 11時) (レス) id: 61646320ce (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - じゅじゅさん» 私が神様と同じ位置に………！？こちらこそ神様、仏様、じゅじゅ様！この作品を読んで下さりありがとうございます！！楽しんで頂けて良かったです〜(*´ω`*)応援ありがとうございます、頑張ります！ (2018年1月6日 2時) (レス) id: 4be69f9f7e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りんご
| 作成日時：2017年9月8日 20時
