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〜紅葉side〜
桜蝶姫の部屋を出てすぐに早歩きで廊下を進んだ
俺がキスをしたと聞いたときに震えた身体
伸ばした手を払い除けたときの恐怖に歪んだ顔
事実を伝えた後の安心した様子
それらを思い出す度に沸き上がるような怒りと悲しさが生まれる
鼻の奥がツンとするのをなんとか我慢し、ある部屋の前に止まった
紅葉「……石切丸、いるか？」
今剣「あるじさま？どうなさったんですか？」
俺の声にいち早く反応して障子を開けたのは今剣
そう、三条部屋だ
石切丸「私なら居るよ？どうしたんだい？」
紅葉「少し話したい。………悪いんだが、２人にしてもらえないだろうか」
三日月「む、何だ逢い引きか？」
小狐丸「お主には石切丸とぬし様のどちらかが女子にでも見えるのか。このうつけめ」
今剣「まったく三日月は！！さぁ岩融！いきますよ！！」
岩融「おうよ！！そら出ようぞ！！」
何かを察した有能な三条３人がなにも察せなかった馬鹿を連れて出て行ってくれた
三日月は偵察値上げるために暫く畑当番だな
石切丸「で、どうしたんだい？私と一対一の話だなんて」
さっきまで三日月が座っていた座布団に俺を座らせ、落ち着いた声で笑みを浮かべながらそう聞いてくる
その優しさに抑えていた感情が一気にあふれ出した
紅葉「俺、自惚れてた……っ！もしかしたらっ、彼女も俺と同じ気持ちで居てくれてるんじゃないかって。でも違ったんだ……。どうすれば良いんだ……っ！？」
石切丸「主……」
紅葉「彼女にとって俺は“人間”でしかなかった！どれだけ信頼していてくれても、どれだけ俺に微笑んでくれてもっ！結局は………あの前任と同じ人間でしかなかったんだ………」
そうじゃなければあんなに怯えるはずがない
爪を立てて頭をかくがそれでも俺の気持ちはおさまらなかった
石切丸「桜蝶姫さんがそう言ったのかい？」
紅葉「違う。でも……っ」
石切丸「それなら気にすることはないよ。きちんと気持ちを伝えても居ないのに見返りを求めるのは怠慢。きちんと答えを聞いたわけでもないのに勝手に決めつけるのは傲慢だ。
時に人を何よりも強く結ぶ“恋心”をそんなに簡単に捨ててしまってはいけないよ。それに、私から見れば桜蝶姫さんは驚いていただけだったように感じるしね」
宥めるような口調と穏やかな微笑みに高ぶっていた感情が少しだけ落ち着く
驚いていただけ、か……
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名無し - 三日月オチ…というか分岐オチお願いしたいですね、はい。更新頑張ってください (2020年10月13日 4時) (
レス) id: 1951cf5541 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 紅葉(もみじ)さん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！なんとっ！すみません……鶴さんのはわかりませんが、曽祢さんはでき見つけ次第なおします！ご指摘ありがとうございました！ (2017年9月23日 1時) (レス) id: 4be69f9f7e (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(もみじ) - 面白いです！この勘違いっぷりも、むっすりな三バカ太刀も(笑)一つ気になったのが、長曽祢の祢が根になっているところです、それと、頻繁に鶴丸さんの鶴が文字化けして□に囲まれた左の字になっているところです。 (2017年9月14日 18時) (レス) id: 9e104fe06a (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 白時さん» 本当ですか！？そう言って頂けて嬉しいです、ありがとうございます！更新まちまちですが、楽しんで頂けると嬉しいです！ (2017年9月8日 19時) (レス) id: 4be69f9f7e (このIDを非表示/違反報告)
白時 - この小説すごく面白いですね！続きが早く読みたいです!! (2017年9月8日 7時) (レス) id: 0696f10d44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご
| 作成日時：2017年6月24日 16時
