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〜紅葉side〜
A「……面白い話しではありませんよ？」
悲しげに微笑んでそう確認するように問うてくる桜蝶姫
そんな彼女に「構わない」とだけ返した
元より面白い話しだなんてここに居る誰1人として思っていない
全員が昨日の桜蝶姫を見ているから
A「……分かりました。ですが先に一つだけ。私が今から話すのは恐らくここに居るどの方からしても好ましくない話です。聞きたくない御方は今のうちに部屋を移って下さい」
初めてだった
今まで前の本丸について話したときも、人払いを薦める事なんて無かったのに
それ程までに聞くに堪えられない内容なんだろう
俺は……いや、ここに居る全員はこれからの話に恐怖を覚えながらも、誰も動こうとはしなかった
A「ではお話し致します」
暫く沈黙が続き誰も動かなかったため桜蝶姫は口を開いた
A「……始まりは突然でした。私がミスをしてしまい、それをとがめられたが故に………っ、平野が、刀解されました……」
平野「僕が、ですか……」
辛そうに、苦しそうに、絞り出すようにそう呟いた内容は最悪なものだった
が、俺は三日月について聞いたんだ
それに対してこの話をしてくるって事は、きっと平野の刀解は何らかの事件の引き金になったんだろう
そして、これから話されることはきっと平野の刀解よりももっと辛くて暗い話
俺は深呼吸をし、弱音を吐きそうになる自分に活を入れて桜蝶姫を見つめた。
A「その晩、お相手をしている途中にあの人は言いました。『三日月宗近の声が好きだ』と。しかし三日月は簡単に手に入る刀ではありません。それを伝えればあの人はそこで三日月の話を止めました。
次の日、地獄のような1日を終え本丸に戻ると………
出迎えてくれたのは、重傷の、長谷部でした」
全員が息を呑む気配が伝わってきた
俺の隣にきっちりと座っている長谷部の、膝に置かれた拳が強く握られる
他の刀も涙を必死にこらえる者、怒りを顔に出す者など反応は様々だった
桜蝶姫はそんな俺達の反応になど気付く余裕も無いようで、俯きながら言葉を紡いでいく
A「長谷部だけじゃ無い。他の刀も殆どが中傷よりも酷い怪我を負っていました。……それどころか、刀剣の数も減っていました。困惑する私に、あの人は……っ
『短刀がいくつか折れたがいいよな』と、そう、何でもない顔で言い切りました」
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名無し - 三日月オチ…というか分岐オチお願いしたいですね、はい。更新頑張ってください (2020年10月13日 4時) (
レス) id: 1951cf5541 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 紅葉(もみじ)さん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！なんとっ！すみません……鶴さんのはわかりませんが、曽祢さんはでき見つけ次第なおします！ご指摘ありがとうございました！ (2017年9月23日 1時) (レス) id: 4be69f9f7e (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(もみじ) - 面白いです！この勘違いっぷりも、むっすりな三バカ太刀も(笑)一つ気になったのが、長曽祢の祢が根になっているところです、それと、頻繁に鶴丸さんの鶴が文字化けして□に囲まれた左の字になっているところです。 (2017年9月14日 18時) (レス) id: 9e104fe06a (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 白時さん» 本当ですか！？そう言って頂けて嬉しいです、ありがとうございます！更新まちまちですが、楽しんで頂けると嬉しいです！ (2017年9月8日 19時) (レス) id: 4be69f9f7e (このIDを非表示/違反報告)
白時 - この小説すごく面白いですね！続きが早く読みたいです!! (2017年9月8日 7時) (レス) id: 0696f10d44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご
| 作成日時：2017年6月24日 16時
