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〜一期side〜
鶴丸「……俺は、主に刀解を申し出る」
朝
朝の挨拶や朝餉の準備などで騒がしかった大広間は、鶴丸殿のその一言で静まりかえった
燭台切「鶴さん……？」
鶴丸「……桜蝶姫に怪我を負わせたのは俺と言っても過言ではない。取り返しの付かないことをしてしまったんだ。主の元で、君たちと共に過ごして行くにはあまりにも重い罪なんだ」
意を決したような声色で、しかし決して顔を上げることはなくそう言いきる
主に伊達に仕えていた方々はなんとも言えない顔をして俯いた
大倶利伽羅「……国永。アンタがどうなろうと知ったことでは無い。が、それをあいつが許すとは思えない」
太鼓鐘「そもそも望んですら居ないと思うぜ！……だから刀解なんて言わないでくれよ、鶴さん……」
２人のその説得を聞いた鶴丸殿はバッと顔を上げるが、すぐに悲しそうに微笑んでまた俯いてしまった
………こんなにもしおらしい鶴丸殿など見たことがない
それくらいあの方の心は沈んでいると言うことなのだろう
私は何も言えなかった
鶴丸殿の決断に是とも非とも答えることすら出来ず、先日２人を止めなかった自分の愚かさを呪った
隣にいた秋田と五虎退が心配そうに私を見上げてくるが、それに作り笑いすら返す余裕もない
只管震える拳を握り締めながら唇をかんで耐えた
その時
大広間の襖がゆっくりと開いた
そしてそこから顔を出したのは桜蝶姫殿
鶴丸「……っ」
鶴丸殿は即座に襖から距離を置き、部屋の端に腰を下ろした
が、私はそれに反応する間もなく桜蝶姫殿に駆け寄る
一期「まだ傷が癒えていないのでしょう……！それなのに何故ここに………」
彼女はまだ中傷程までしか回復して居らず、かなり辛そうにしていたのだ
いつもは整っている髪形はおろされており、寝起きのためか着物が少し開けて肌が見える
汗の滴るまま辛そうな顔をしている彼女は色っぽく………
て違う！！
そうではない！！
A「い、ちご………？」
心の中で葛藤を繰り広げていた私は、桜蝶姫殿の掠れた声によって現実に引き戻される
すぐに返事をして膝から崩れ落ちた彼女に合わせてしゃがみ、その身体を支えた
A「み、かづきは……っ！？三日月はどこ……！？」
しかし彼女は私の手を振り払い、逆に私の両の二の腕を掴んで捲し立てるように叫ぶ
嘆くように
祈るように
苦しむように
縋るように
恐怖を滲ませた瞳は私に答えを求めていた
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名無し - 三日月オチ…というか分岐オチお願いしたいですね、はい。更新頑張ってください (2020年10月13日 4時) (
レス) id: 1951cf5541 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 紅葉(もみじ)さん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！なんとっ！すみません……鶴さんのはわかりませんが、曽祢さんはでき見つけ次第なおします！ご指摘ありがとうございました！ (2017年9月23日 1時) (レス) id: 4be69f9f7e (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(もみじ) - 面白いです！この勘違いっぷりも、むっすりな三バカ太刀も(笑)一つ気になったのが、長曽祢の祢が根になっているところです、それと、頻繁に鶴丸さんの鶴が文字化けして□に囲まれた左の字になっているところです。 (2017年9月14日 18時) (レス) id: 9e104fe06a (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 白時さん» 本当ですか！？そう言って頂けて嬉しいです、ありがとうございます！更新まちまちですが、楽しんで頂けると嬉しいです！ (2017年9月8日 19時) (レス) id: 4be69f9f7e (このIDを非表示/違反報告)
白時 - この小説すごく面白いですね！続きが早く読みたいです!! (2017年9月8日 7時) (レス) id: 0696f10d44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご
| 作成日時：2017年6月24日 16時
