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A「はぁ！」ｻﾞｼｭｯ
斬って
斬って
斬りつづける
あれからどれくらい時間が経ったのかなんてもう分からない
1時間かもしれないし、10分かもしれない
わかるのは、まだ戦いは終わらないと言うことだけ
どういうわけか遡行軍は減るどころかどんどん数が増えて行っている
遡行軍は斬ってくるだけでなく蹴ったり殴ったりもしてくる
切り傷だけではなく青あざも目立ってきた
痛い
全身が、至る所が痛い
生暖かい液体が私の肌を滑り落ちていく
それでも私は刀を捨てなかった
生きることを、諦めたくなんて無かった
周りの遡行軍を斬り退けて呼吸を整える
と、その時
ｽﾞｯ
A「うっ…！？」
後ろからの突然の衝撃
下を見ればお腹から生える刀
そしてそこからしたたり落ちる私の血
状況を理解しきる前に刀は勢いよく引き抜かれた
限界の私の体
支えるのは辛かったけれど、支えなかったらここで終わり
だから私はなんとか持ちこたえて立ち続ける
ふと見ると残りの遡行軍は後4振
終わりが見えた戦いとなった
最早刀を握ることさえも危うい右手に鞭打って
刀を再度持ち直す
最後の力を振り絞って勢いよか踏み込んだ
ひたすら斬っていく
ｻﾞｼｭｯ
後3振り
ｻﾞｼｭｯ
後2振り
ｻﾞｼｭｯ
後1振りっ
ｻﾞｼｭｯ
A「はぁ…はぁ…っ、はぁ…」
やった…、なんとか倒しきれた…
それを確認すると同時に全身の激しい痛みと急激な眠気に襲われる
私は立っていることなど出来ず近くにあった木に背中をあずけ座り込んだ
意識が薄れ、視界がかすむ
あぁ、誰かがこちらに向かってきている
誰かが何かを叫んでいる
でも誰が何を言っているか分からない
動こうにも力が入らない
答えようにも声が出ない
こちらに走り寄る誰かの顔を認識する前に私の意識は闇へと沈んでいった
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クロノト(プロフ) - う〜んお母さんもお母さんでコワイな (2022年10月22日 13時) (
レス) @page28 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
玲 - 絵すごい上手ですね！僕こうゆう話すごい好きです！僕が絵を書くと頭がパイナップルみたいになるのですごいですね！画力分けて欲しいくらいです！ (2022年1月19日 3時) (レス) @page30 id: 8ea6652359 (このIDを非表示/違反報告)
鱗川 - 香恋さんにとても同感です！ (2022年1月5日 1時) (レス) @page30 id: d49fa68ddd (このIDを非表示/違反報告)
香恋 - 話も面白いし、絵すごい上手ですね！見た時びっくりしました！この話とっても面白いです！これからも頑張ってください！応援しています！ (2020年5月12日 12時) (レス) id: e1e3ded61a (このIDを非表示/違反報告)
名無しのモブ - ２３の小狐丸が子狐丸になっています (2019年10月1日 19時) (レス) id: 977f6c68bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご
| 作成日時：2017年2月13日 23時
