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〜五虎退side〜
僕は今、大広間へ向かって歩いています
実はさっき虎さんが泥で汚れてしまって…
だから、お水で洗ってきたんです…！
五虎退「と、虎さんっ。もうあんなにドロドロになるまで遊んじゃ駄目ですよ…っ！」
と、虎さんに言って、大広間の襖を開けました
するとそこには皆さんが輪になっていました
その中心には桜蝶姫様がいらっしゃいました
五虎退「あ、桜蝶姫様。お目覚めになったんですね…！よかったですっ」
と、そう告げれば桜蝶姫様はその大きな目を見開きました
その目にはいっぱいの涙が溜まっていて…
それが一粒流れ落ちると同時に、泣き崩れてしまいました
ぼ、僕、何かしてしまったでしょうか…？
と、不安になります
A「ごめんなさい…っ！私…私のせいで…ごめんね…っ、ごめんなさい、ごこ…」
でも、桜蝶姫様のそのお言葉を聞いて僕は胸が苦しくなりました
きっと今桜蝶姫様が泣いて謝っている“五虎退”は僕ではなく、前の本丸…ブラック本丸の五虎退なのでしょう…
向こうの僕は桜蝶姫様に“ごこ”と言う愛称で呼ばれているほど仲良くして頂いていたのですね
そして、向こうの五虎退は折れてしまったのでしょう……
だから桜蝶姫様はこんなにも謝っているのですね…
でもっ…僕に向こうの五虎退の気持ちは分からないけれど、桜蝶姫様のことを嫌ってなどいないはずです…っ
僕は桜蝶姫様の前にしゃがんでその美しく小さなお顔を両手で包み、そこから止めどなくこぼれる涙を拭い言いました
五虎退「桜蝶姫様。ぼ、僕はここに居ます…っ！ここに、居ますよ」
だから、そんなに泣かないでください
僕は…五虎退は、貴方のお側にちゃんと居ますっ
貴女から離れていったりしていないですよ…！
そう言う思いを込めて言えば
A「そ、う…ですね。取り乱して申し訳ありませんでした、五虎退様」
そう儚げに微笑んでおっしゃいました
五虎退「いえ、大丈夫です。…よ、よければ先程のようにごこと呼んでください…っ」
僕じゃ代わりにはなれないかもしれないけれど、お心を癒やして差し上げることくらいは出来るはずです…っ！
何よりも…貴方様にそう呼ばれたいのです…！
A「ありがとうごさいます、じゃあ、そう呼ばせて頂きますね」
桜蝶姫様は少しだけ戸惑うような表情をなさいましたが、了承してくださいました
愛称で呼んでもらえるのが嬉しくて、頬が緩むのが自分でも分かりました
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クロノト(プロフ) - う〜んお母さんもお母さんでコワイな (2022年10月22日 13時) (
レス) @page28 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
玲 - 絵すごい上手ですね！僕こうゆう話すごい好きです！僕が絵を書くと頭がパイナップルみたいになるのですごいですね！画力分けて欲しいくらいです！ (2022年1月19日 3時) (レス) @page30 id: 8ea6652359 (このIDを非表示/違反報告)
鱗川 - 香恋さんにとても同感です！ (2022年1月5日 1時) (レス) @page30 id: d49fa68ddd (このIDを非表示/違反報告)
香恋 - 話も面白いし、絵すごい上手ですね！見た時びっくりしました！この話とっても面白いです！これからも頑張ってください！応援しています！ (2020年5月12日 12時) (レス) id: e1e3ded61a (このIDを非表示/違反報告)
名無しのモブ - ２３の小狐丸が子狐丸になっています (2019年10月1日 19時) (レス) id: 977f6c68bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご
| 作成日時：2017年2月13日 23時
