嫌い ページ7
ASide
私は、心春と一緒に帰るために、校門で待っていた。
バスケ部である心春は変えるのがいつも遅い。
だから、家が隣の私は一人で帰るより、二人で帰るほうが安全なのでは…と思い、こうして一緒に帰っている。
で、待っていたのだが、先に来たのは…
「あれ、Aちゃんだ!相変わらずかわいい!元気してた?」
「おー三浦か。久しぶり。」
及川さんと、岩泉さんだった。
「お久しぶりです及川さん、岩泉さん。」
私は二人に挨拶をする。
「誰かを待ってるの?
…あ、もしかして及川s「うるせぇ」岩ちゃんひどい!」
相変わらず仲がいいようだ。
「まぁ、友達待ってます。友達が運動部だから下校遅いんです。」
私の言葉に少しつっかかる二人。
「あれ、Aちゃん女バレじゃないの?」
「はい。帰宅部です。」
「えっっっっなんで!?」
「バレーお前、うまかっただろ?」
及川さんと岩泉さんの反応は、まぁ、そうなるだろうな、と予想がついていた。
「足、怪我したんです。後遺症(?)的なやつが残るらしいんですよ。なので、やめました、」
私のその話にまた驚き顔を見合わせる二人。
…中学の時大好きだったもんなぁバレー。
こんな理由でやめた私に驚いているのだろう。
「え、Aちゃんがバレーしないとか…」
「よっぽどの怪我なのか?」
岩泉さんの言葉に慌てて首を振る。
「そこまで酷くないです!
でも、悪化したらあれだし…ほどほどでいいかなって。」
「「!!」」
また、目を見開く二人。
あれ、今の発言に驚く要素あった…?
「Aちゃん、男バレのマネ「無理です。」…」
どうして?とでも言いたそうな顔をする二人に私は、
「嫌いなんですよ、バレー。」
そう言った。
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作者名:ねお | 作成日時:2022年4月29日 19時