今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:4,620 hit
小｜中｜大
かわいい？ ページ4
ASide
「うわ、最悪。」
「どうしたの？」
「…英語の教材忘れた。」
うわぁ、マジか。と、眉をひそめる桜田なのは。
この子はクラスでできた初めての友達。
東京から越してきたシティガールで、バレーに詳しい。
……私はバレーあまり詳しくないフリをしてるので、バレーの話はしない。
そうじゃなかったら仲良く慣れてないだろう。
「ちょっと5組いってくる！」
「いってらー」
私は友人の心春に借りようと思い、5組へ行った。
───────
戸を開け、心春を呼ぶと、ある二人と話していた。
「…金田一と国見じゃん。おひさ！」
二人は私を見るなり固まる。
「は？どうした？おーい」
目の前で手を振るとはっと、こちらに気付く。
「おま、本当に三浦？」
「高校デビュー？」
は？
「違うけど。あ、心春、英語の教科書かして。」
「あーおけ、はい。」
「ありがとーじゃあね。」
そう言って教室を出ようと思ったけど、さっきの国見の発言を思い出す。
"高校デビュー？"
「…」
私は足を止めて振り返る。
そして三人に
「私可愛くなった？」
とだけ聞いた。
赤くなる金田一と驚く国見。
二人の反応に満足しながら教室を出た。
"可愛くあれて良かった。"
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねお | 作成日時：2022年4月29日 19時
