題名考えるの飽きました。 ページ19
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私は、急いで体操服に着替えて、早速練習を見ている。
…ドリンクとか誰が作ってるんだろう‥
そう思い、水道の方に顔を覗かせる。
そこには、スクイズボトルを洗っている、多分1年生と思われる男子たち。
あぁ、そっか、2軍とかもいるもんね…
でも、彼達だって練習があるはず…
ん〜…迷惑、じゃないよね…
そう思って、その子達に話しかける。
「ごめんなさい、私、バレー部見学で来てるんですけど、良ければドリンク、作りましょうか?」
私がそう言うと、驚いた顔で顔を横に振る。
「いやいや!いいです!!自分らの仕事なんで!」
「あ、じゃ、手伝いますよ?」
私しつこくそう言うと、
「あ、…なら、俺はこれ、洗ってるんで、粉と水入れてください!で、その隣のやつがそれ振るんで!」
と言った。
「わかった!あ、一応自己紹介、私三浦A!1の3!」
「俺は1の6の稲瀬智也(いなせともや)!よろしく!」
水道付近にいた、他のことも自己紹介をする。
「にしても、やっぱり大変だよね、マネいないと。」
「まぁ…でも、三浦が入ってくれるんだろ?」
稲瀬くんの言葉に私の粉を入れる手が止まる。
「三浦?」
「あ、いや、なんでもない。」
まだ入るかどうかなんて決めてない。
はっきりできてない、なんて言えない。
これで入らなかったら、がっかりしちゃうよね…
いや、でも、生半可な気持ちで部活動をやるのは…
色々考えながら、ドリンクを作る。
「あ、終わった。…おーい三浦ー?」
「はっ」
「大丈夫か?」
「ヘヘ!!全然平気!!」
グッドマークを作って見せる。
「そっか、あ、そうだ、ドリンク持ってってやれよ、多分俺らからもらうより、女子から貰う方がみんな嬉しいと思うからさ。」
「え、や、でも…」
いいから!と言ってかごを持つ稲瀬くん。
「体育館まで持つの手伝う。行こ」
「え、っ、あ、うーん…」
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「ドリンクできました。」
稲瀬くんが及川さんにそういう。
及川さんは、稲瀬くんの言葉に頷き、
「休憩〜」
と、周りに呼びかける。
「いつもありがとうね〜…ってAちゃん!?」
「あ、ども」
「あ、ども、じゃないよ!!急にどっか行っちゃうから飽きて帰ったのかと思ったじゃん!!!!
…もしかして、ドリンク作ってくれたの!?」
「あ、違くて、粉と水入れただけです。」
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作者名:ねお | 作成日時:2022年4月29日 19時