私の左手 参【鬼滅の刃】

炭治郎　1 ページ33

結局お互い謝り倒してこの件は終わった。それからというもの、善逸の二時間置きに安否を確認することはなくなった。炭治郎も任務に行く時はAが一人で大丈夫と言うと気をつけてな。と言って笑顔で送り出してくれる様になって、伊之助は変わらずにいた。

今日は何も任務がなく、昨日任務が一緒だった炭治郎と藤の花の家紋の家の縁側に座って先日の翔と太陽について話していた。





『翔君と太陽君が可愛くて可愛くて仕方ないくらいだった』


「そんなに良い子たちなら俺も今度会ってみたいな」


『紹介するよ！また会う約束したからね。翔君は13歳だから覚えてくれてるかもしれないけど、太陽君はまた会った時覚えてるかわかんないなぁ』


「ん？翔君は13歳なのか？」


『うん。私と同じくらいの背丈で礼儀正しくて、頭撫でると顔を赤くする可愛い13歳』


「そ、そうか」





炭治郎は驚きながらも笑うと、次のAの発言でお茶を吹き出した。





『翔君が大人になったら、私惚れるかもねー』


「ブッ！！！」


『大丈夫！？炭治郎が吹くとは思わなかった！』





Aとしたら褒めただけのつもりだったのだが、炭治郎の心をかき乱すには十分は発言だった。





『炭治郎、大丈夫？』


「あ、あぁ。ありがとう」





炭治郎はAを見て、気になっていたことを聞いた。





「Aは伊之助に番になれと言われたのか？」


『どっ！？....こでそれを』


「伊之助からAに番になれと言ったと聞いた」


『本人情報なんかい...』

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