【名探偵コナン】死なないように、疑われないように２

62話 ページ17

さっきまでいた梓さん、帰っちゃった……


梓さんスマイルがあれば、少しは空気が和らいだのにな。



聞くと、今日は午前中だけのシフトだったらしい。


もう12時過ぎてる……早っ！



「今からお作りしますね」


引きつった笑顔で言う安室さんに対して、爽やかな笑顔を返す沖矢さん。



……もう知らん。





「ねぇ、A姉ちゃん」


いつもの可愛らしい瞳とは全く違う、とても鋭い瞳のコナン君。



「A姉ちゃんって………」



そこで一旦言葉を区切ったかと思えば、カウンターテーブルを数回ノックして──────







「──────……なの？」







眼鏡を光らせながら問う彼はかなり怖い。




つまりコナン君が言いたい事は「Aちゃんは組織に入ってるけど、NOCなの？」ってことだわね。





「……うん」




もちろん、NOCじゃないわけがないよね！


この私が純粋な黒の組織とかありえないわ！



でも警察って訳でもないし……


本当に私はなんのために入ってるんだろう……




「…そっか」



反対どなりの沖矢さんも本日2度目の「ホォー」を発している。



いやお前……ええ？(困惑)




「できました、新作ケーキです！」


キラッキラスマイルで、片手にはとてもとても美味しそうなケーキ。


イチゴがいっぱいのケーキで、クリームにもイチゴが入っているらしく真っ赤！



安室さんはコナン君、私、沖矢さんの順にお皿を置いていったんだけれども……



最後の沖矢さんの皿を置く時、皿が割れんばかりの大きな音を出してドンッと置いた。



そこまで嫌いなのね……

63話→←61話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す