60話 ページ15
「……フフっ」
試食のことを考えながら思わずスキップしていると、降谷さんが笑い始めた。
驚いて降谷さんの顔をまじまじと見ると、なんとまあ素敵な笑顔で。
「……すまん、Aは甘いものが好きなんだなぁと思ったらつい」
ジトッと見つめたら、もう一度笑って頭ポンポンしてくれたから許す。
米花スーパーに着くと、家のお酒が全部切れていたことを思い出した。
「あっ、お酒買ってきていいですか?」
「わかった」
…お酒って言ったらまた笑われたんだけど。
笑いのツボがわからない。
お酒コーナーに着くと、一目散にバーボンをカゴに入れる。
バーボン大しゅき。
親友ってことでスコッチも買ってあげよう。
あと、仲良くしてってことでライも買ってやるもんね!
一気に3つ全部をカゴに入れた瞬間、後ろからイケボが。
「おや、Aさんじゃないですか」
うぉっふ……
出たな、大学院生・沖矢!
噂をすればやってくる……
私、沖矢さんちょっと苦手かも。
やっぱり赤井さんのほうが好きかなぁ。
「あっ………どうも!沖矢さんも買い物ですか?」
「はい。ついでにお酒を買おうとココに」
ちらっと私のカゴを見た沖矢さん。
おめめが少しこんにちはしたけど、何も言われなかった私は奇跡。
「もしよろしければ、この後ご一緒にお茶でもどうですか?」
「……すみません、この後は予定があって」
「そうですか……ではまた今度、ということで」
では、と私が光の速さで退散しようとした時、急に肩を抱き寄せられてまた沖矢さんとご対面。
「"今度"は無いと思いますよ」
あっ、あむっ……安室さん!
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華美 - ミントさん» 嬉しいコメントありがとうございます!次も降谷さんとのラブラブ書いていきます! (2019年5月6日 18時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
ミント(プロフ) - とっても面白いです!次も楽しみにしてます! (2019年5月6日 18時) (レス) id: 6f58fc9af6 (このIDを非表示/違反報告)
華美 - カナリアさん» ありがとうございます!これからも更新頑張ります! (2019年4月28日 7時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - とっても面白いですね!更新頑張ってください! (2019年4月27日 19時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華美 | 作成日時:2019年4月20日 11時