【名探偵コナン】死なないように、疑われないように２

59話 ページ14

「安室さん、結婚して！」



満面の笑みで言うと、何やら安室さんからため息の音が聞こえるぞ。



「無理です」


「何で！？」



「もう少しお付き合いをしてからでないと」


「付き合い始めてから結構経ちましたよ！？1年くらい！」


「何言ってるんですか。まだ1日しか経ってません」



嘘でしょ！？


体感時間的にはもう1年経ってるんだけど。




隣に座るコナン君もめっちゃ苦笑いしてるし。


あと少し瞳が鋭い気もする。


……まぁ気にしない！




「もっとAさんのことを知ってからでないと」



ウィンクしながら言うその顔に、思わず頬を染めたのは言うまでもない。



「安室さん……」



「そうだ、この後一緒に買い物にでも行きませんか？」



買っい物！？


なんか夫婦みたいでいいかも……



「行きましょ！もしかしてポアロの買い出しとかですか？」



はい、とはにかみエプロンを脱ぐ安室さんに、ちょっとえろさを感じた。


なんか色っぽくない？



……もしかして私にしか分からないっ！？




「さぁ行きましょう」



差し出してくれた手を握って、カランカランとベルの音を響かせながら外に出た。


心なしか周りには薔薇の花が。


あとキラキラ〜という効果音も付いてる気がする。








「少女漫画かよ」


後ろからコナン君がそう言った気がするけど、多分気のせいでしょ。





「何買うんですか？」



「新作メニューの材料だ」



「っもしかしてスイーツ！？」



「？そうだが？」





やっっったぁぁぁ！


甘いもの、大好きなんだよね！



「新作メニュー、完成したら食べれますか！？」



「ああ、買い物が終わったら試作品を作るから、コナン君と一緒に試食してくれ」



嬉しい！


スイーツを……しかも安室さん手作りのスイーツを食べられる！！

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