【名探偵コナン】死なないように、疑われないように２

74話 ページ29

外で子供たちが楽しげに騒ぐ声で目が覚めた。



時計を見ると、丁度お昼を過ぎたあたりだった。





昨日いつの間にか寝てたからな……



体を起こしながら、昨日零さんに送ったあの文を思い出す。








"あの……同棲しませんか？"







少しだけ期待しながらスマホを確認したら……







──────……既読は付いているものの、返信はナシ。







よりによって既読スルーかよ……




未読より悲しいじゃないか。まじつらたん()







既読で返事来なくてしかもあんな文送っちゃったとか………恥ずかしすぎるよ！？





え、ホントにこれからどうすればいいの！？






零さんに会ったらどう反応すればいいの！？






はぁ……






ひとつため息をついた私は、冷蔵庫の中身が何も無かったことを思い出した。




こういう時のために、カップラーメンも調達しておかないとな。






外に出るのも億劫だったけれど、人をダメにするソファから泣く泣く起き上がってスーパーに向かいました、はい。



















……もう沖矢さんなんかに会わないもんね！




スーパーに行く度に会う気がして寒気がする……






会ったとしても、秒で目逸らして他人のフリして光の速さで逃げるもんね！！



















.



















近所の子供たちが遊ぶ公園の前を通り過ぎた、そのとき。

















私の横を、見慣れた車が通って行ったのだ。



















しかも、運転手とバッチリ目が合ってしまって。



















「っれ……零さん……っ……」



















一瞬だけ見えたその顔は絆創膏だらけで、酷くやつれているように見えた。



















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