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66話 ページ21

「……そういう貴方は"ライ"なんじゃないですか?」


少し挑発気味に言うと、沖矢さんは驚くこともなくふっと笑った。




「どうやら正体はバレているようだな……」


「ねぇ、Aさんは本当に俺らの味方?」



コナン君が鋭い瞳で問うた。



「味方だよ。"ライ"がNOCであることも知ってる」



というか、さっきポアロでNOCだと自白した気がするんですが。



「驚いたな。どうやってその情報を手に入れたんだ?」


「コナン君とかには前も言った気がしますけど………ハッキングです」



小さい声で言うと、沖矢さんは少し驚いて、



「すごいな……FBIに欲しいくらいだ」



と言った。



いやそこはFBIとかのセキュリティ疑う所じゃねぇの!?



とここで、沖矢さんは手を喉元に運んだ。


何だろうと思ってると、ピッと小さな音が鳴ったから変声機切ったみたい。



「じゃあ安室くんの事も知っているのか?」



「あれ?コナン君から聞いてません?」



こいつら二人繋がってると思ったんだけど。


情報のやり取りしてないの?



ちらっとコナン君の顔を見ると「あはは…」と苦笑い。




「Aさんは組織のNOCはだいたい知ってるよ」



もう一度「すごいな……」といった赤井さんは、コーヒーをひと口含んでから話を続けた。



「君は公安か何かに入っているのかな?」



ですよねー!


そこ気になりますよねー!?



残念ながら私も知らないんですよねっ!





……とは言えなくて。



「いえ…ハッキングして情報を知ったついでに、この国で悪さをする奴らを消したいと思ったので」



組織に潜入したまでです、とニヤリと笑って告げる。




コナン君は、



「まるで公安警察の降谷さんみたいだな」



なんて苦笑い。





「そうか……この世界を守る者どうし、これからもよろしく頼む」



そう言って拳を突き出した赤井さん。


その拳に小さな拳を当てる、まるでヒーローのような顔をしたコナン君を見て……






私はふっと微笑み、二人の拳にまた自分の拳も重ねた。

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設定タグ:名探偵コナン , トリップ , 降谷零   
作品ジャンル:アニメ
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華美 - ミントさん» 嬉しいコメントありがとうございます!次も降谷さんとのラブラブ書いていきます! (2019年5月6日 18時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
ミント(プロフ) - とっても面白いです!次も楽しみにしてます! (2019年5月6日 18時) (レス) id: 6f58fc9af6 (このIDを非表示/違反報告)
華美 - カナリアさん» ありがとうございます!これからも更新頑張ります! (2019年4月28日 7時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - とっても面白いですね!更新頑張ってください! (2019年4月27日 19時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華美 | 作成日時:2019年4月20日 11時

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