白のお姉さん【チェンソーマン】 (ページ10)

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09話　嫌いじゃないページ10

NO side

ﾃﾞﾝｼﾞ「あ、あれなんだ！？」

「あれがコロッケだね〜。

その隣にあるのが豚のお肉のお弁当。

食べたい？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「食べたい！」

「じゃあ、買おっか。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「あれは！？」

「あれは飲むヨーグルト。

美味しいよ〜。

飲む？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「飲む！」

「いいよ。」

デンジが指を指し、Aが教えて買ってあげるというのが一連の流れのように何度も行われた。

その間Aがデンジの手を離すことはなかった。

会計はAの財布をマコトに持たせて、代わりに払ってもらっていた。

人混みから出て車に戻る頃には3人とも袋を大量にぶら下げていた。

「買ったねぇ〜。」

Aは座席に座りながら言った。

ﾃﾞﾝｼﾞ「つっかれたー！」

ﾏｺﾄ「僕の分まで良かったんですか？」

マコトは車のエンジンをかけて車の運転を開始しながら言った。

Aはマコトの分も一緒に支払っていたからだ。

「君にはいつもお世話になってるから。

どこかしらで奢ろうとは思ってたんだ〜。

遠慮せず受け取りなさい？」

ﾏｺﾄ「ありがとうございます。

ご馳走様です。」

素直に受け取るマコトにAは笑みを浮かべた。

「うん、素直に受け取る子は嫌いじゃない。

これからもよろしく頼むよ。」

ﾏｺﾄ「勿論です。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「なぁなぁ、リノさん。

腹減ったぁ〜。」

そんな2人を他所にデンジはAに話しかけた。

それに対してマコトは怪訝な表情でデンジを見た。

ﾏｺﾄ「デンジさん。

貴方からもお礼を言わないと。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「おれいー？」

マコトの言葉にデンジは眉を顰める。

Aは特に口出しはしなかった。