白のお姉さん【チェンソーマン】 (ページ7)

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06話　名前ページ7

NO side

しかし、そんな不安はAの言葉で飛び去って行った。

「(あれ、この子どこかで…？)

！…君って、あの時の？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「！！覚えてくれてたんスカ！？」

デンジは思わずAにくっつきそうな程に近づいた。

「やっぱり、あの時の坊やなの？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「そうです！！

お、俺！デンジっていいます！！

えっと…マキマさんに連れられてデビルハンターやることになって！

あ、あとは…。」

デンジは嬉しさのあまり視線をキョロキョロと動かしながら早口で話した。

テンパっているデンジを落ち着かせる為にAはデンジの唇に人差し指を置いた。

「シーッ。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「！！」

デンジは一瞬にして静かになった。

心臓はバックンバックンと音を鳴らしている。

「そんなに焦らなくてもいいよ。

ちゃんと聞いてあげる。」

Aは手をそのままデンジの頭に乗せて撫でた。

「また会えた。

いっぱい成長したね。

頑張ったんだね。

偉い偉い。」

その聞き覚えのある言葉にデンジは目の前にいるのは本当に自分が会いたかった人なのだと胸がいっぱいになった。

「1週間くらい私が君を預かる事になったの。

話はいーっくらでも聞いてあげられる。

よろしくね、デンジくん。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「！！本当っスカ！？

一緒にいれる！？」

それを聞いたデンジは目を輝かせる。

「本当だよ〜？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「やった…！！」

デンジはガッツポーズをした。

ｶﾞﾁｬｯ

すると、マコトが帰って来た。

ﾏｺﾄ「お待たせしました。

あ、もしかして…彼が例の？」

車に乗ってる人が増えている事にすぐに気がついたマコトは慌てる事なくAに聞いた。

「そう、彼がチェンソーの悪魔。

デンジくんだよ〜。

デンジくん、この子は私の部下のマコトくん。

とてもいい子だから仲良くしてあげてね。」

ﾏｺﾄ「日向マコトです。

普段はAさんのサポートをしています。

よろしくお願いします、デンジさん。」

敬語で話しかけられる事に慣れないデンジは戸惑いを隠せなかった。

ﾃﾞﾝｼﾞ「う、ウス…。

！Aさんってお姉さんの…？」

デンジの問いかけにAは思い出したように話した。

「あぁ、そう言えば私の名前を教えてなかったね。

私の名前は遠坂A。

改めて、よろしくねデンジくん。」