白のお姉さん【チェンソーマン】 (ページ49)

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48話　爆睡ページ49

NO side

その後、Aの家に無事に到着したが車の中で眠ったデンジが全く起きないのでマコトが家の中まで背負っての帰宅となった。

「ただいま〜。」

Aは先に入り、靴を脱いで部屋に上がった。

ﾄﾞｻｯ

ﾏｺﾄ「デンジくん、着きましたよー？」

「デンジー？」

その後に玄関を上がったすぐの床にデンジを寝っ転がらせたマコトはデンジを起こしにかかるが返事はない。

「ありゃ、爆睡ね〜。」

ﾏｺﾄ「今日は午後からの仕事だったとはいえ移動時間も長かったですしね。

仕方ないのかもしれません。」

「それもそうだね。」

マコトはデンジの靴を脱がして、再度デンジを抱き上げた。

ﾏｺﾄ「よいしょっと。

このままベッドに運んでしまって大丈夫ですか？」

「うん、お願い〜。」

ﾏｺﾄ「失礼します。」

マコトはAの返事を聞くと自分の靴も脱ぎ、スタスタと部屋の中へと入っていった。

Aもそれに続いた。

「わざわざありがとうね。」

ﾏｺﾄ「これくらい何ともありませんよ。」

マコトはベッドにデンジを寝かせてながら言った。

「ありがとう。

マコトくんも早く帰って、ゆっくり休んでね。」

ﾏｺﾄ「そうさせていただきます。

お邪魔しました。

では、また明日お迎えに上がります。」

「お願いね〜。」

Aが言うとマコトは家を出て行った。

「さて、晩御飯…作るの面倒くさいなぁ。」

部屋に1人になったAもこの1日でかなりクタクタになっていた。

目の前に積み上がるお土産の山を見れば料理をする気も失せるというものだ。

「…カップラーメンでいっか。」

疲労によりほぼ思考停止している中、チャッチャっと料理を作れるほどAの女子力と体力はなかった。

実を言うとAは正直あまり家事が好きではない。

普段の朝ごはんは飲み物だけ、洗濯は週に数回まとめて行う。

掃除は大の苦手分野。

どの家事も出来ないわけではない。

しかし、やる気が出ない。

この日の朝食であんなに豪勢なものを作れたのはたまに訪れる気まぐれとやる気とデンジの嬉しそうな顔が要因だ。

Aはいそいそと買い溜めをしておいたカップラーメンを漁り始めた。