白のお姉さん【チェンソーマン】 (ページ48)

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47話　運転ページ48

NO side

「はぁ〜！

遊んだねー！」

ﾃﾞﾝｼﾞ「俺、こんなに遊んだの初めてだ！」

ﾏｺﾄ「つい買い過ぎてしまいましたね。」

そう言う3人の腕には大量の紙袋がぶら下がっていた。

「あれ、何買ったっけ？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「パンとー。」

ﾏｺﾄ「浅野屋のパンですね。」

デンジの発言に付け足していくマコト。

ﾃﾞﾝｼﾞ「なんだっけ、クラッカーにつけるやつ。

ディ…？」

ﾏｺﾄ「グロッサリーコートのディップです。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「そう、それ！」

発言に行き詰まったデンジをマコトはスマートにサポートした。

その光景にAはデンジとマコトの仲が今日の出張で深まったのだと思い、心が暖かくなった。

「たくさん買ったな〜。

まぁ、コレも観光地の醍醐味だよね。」

ﾏｺﾄ「こう言う時は財布の紐は気にしてはいけませんよ。」

「だよね〜。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「ふぁあ〜。」

話しているとデンジが大きなあくびを出した。

「たくさん歩き回ったから疲れたよね〜。

車で寝てていいからね。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「はーい。」

Aはウトウトしながら歩くデンジの手を握りながら言う。

デンジはそのまま流れるようにAの手を握り返した。

ﾏｺﾄ「Aさんも寝てて大丈夫ですからね？」

「運転任せちゃっていいの？」

申し訳なさそうに言うAにマコトは至極当然のように答えた。

ﾏｺﾄ「その為の僕ですから。

それに、足相当疲れてるでしょう？」

マコトはAの足元を見ながら言った。

そう、Aは他のデビルハンターとは違いピンヒールを履きながら仕事をしているのだ。

その理由はまた別の時に。

つまり、長時間歩いていれば疲れるのは当然のこと。

マコトはそれをいち早く察したのだ。

「…やっぱり君には隠し事は出来なさそうだね。

運転は頼んだよ。」

Aは参ったというような表情をしながら言った。

ﾏｺﾄ「お任せ下さい。

安全にお送り致しますよ。」

マコトは車のドアを開けながら言った。

「お願いします。」

Aはマコトの頭をひと撫でしてから車の中へと入っていった。

「！」

マコトは少し面食らったが、すぐに調子を取り戻し運転席についた。

そして静かに3人はマコトの運転で東京へと戻ったのであった。