白のお姉さん【チェンソーマン】 (ページ46)

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45話　ご所望ページ46

NO side

「薄手とはいえ暑いね、コレ。

普通に着てられないわ。」

Aはマコトにコートを渡しながら言った。

ﾏｺﾄ「了解です。

デンジくんは何か車から持って来て欲しいものはありますか？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「んー、ねぇ！」

ﾏｺﾄ「分かりました。

すぐ戻りますね。」

マコトは駆け足で車に向かっていった。

「ふぅー。

暑いねぇ〜。」

Aはネクタイを緩め、シャツの第一ボタンを外した。

「デンジも外せば？

もう仕事中じゃないんだし。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「はーい。

俺もAさんの真似するー。」

デンジは言わせた通りにAの真似をしようとするがネクタイがうまく緩められていなかった。

ﾃﾞﾝｼﾞ「コレってどうやって緩めんだ？」

「ネクタイはね…。

こうやって。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「！？(近い…！！)」

Aはデンジのネクタイを緩めてあげた。

「分かった？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「お、おう。」

デンジはAに聞かれたのに対して曖昧に返した。

「デンジ、照れちゃった？」

Aはデンジの顔を下から覗き込みながら言った。

ﾃﾞﾝｼﾞ「照れ、ちゃった。」

「ふふっ、かーわい。」

顔を赤くしながらいったデンジの両頬を手で包み込んでAは言った。

ﾃﾞﾝｼﾞ「ちょ、Aさん…！」

それにデンジはタジタジになっているとマコトが帰ってきた。

ﾏｺﾄ「ただいま戻りました…って、またAさんデンジくんで遊んでましたね？」

「遊んでるなんて心外だなぁ。

私の愛情表現よ？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「！？」

Aはデンジを抱き寄せ、妖艶な笑みでマコトを見ながら言った。

デンジは突然のことに言葉を発せていない。

ﾏｺﾄ「まぁ、そう言うことにしておきましょう。

はい、ご所望の物です。」

「ありがとー。」

Aはマコトから受け取ると日傘を開き、扇風機の電源をつけた。