44話 蕎麦湯 ページ45
NO side
「これは蕎麦湯って言うんだよ。
これを麺つゆの中に入れて飲むと凄く美味しいの〜。
私、これが大好きでね〜。
これがさっき言ってたやりたいこと。」
マコト「蕎麦屋に行くと絶対それしますよね。」
「偶には他のをって思う時もあるんだけどね。
結局選ぶのはこれなの〜。」
箸で麺つゆと蕎麦湯を軽く混ぜたAはそれを口に含んだ。
「ん〜…。
これこれ。」
Aは何度も頷いた。
マコト「デンジくんもできますよ。」
やりますか?と、マコトはデンジに問う。
デンジ「やる!」
デンジが答えるとマコトは蕎麦湯の入った容器を持ち麺つゆの中に入れてあげた。
マコト「どうぞ。」
デンジ「あざす。」
それを嬉しそうに飲むデンジにAとマコトは和んでいた。
「美味しい?」
デンジ「美味い!」
マコト「良かったですね。」
デンジ「…ん。」
するとデンジは蕎麦湯の入った麺つゆをマコトの方に置いた。
マコト「?」
デンジ「…やるよ。
マコトはいい奴だからな。
やる。」
デンジはそっぽを向きながら言った。
マコト「!ありがとうございます。」
そのデンジの様子にマコトは少し微笑んで中身を飲んだ。
「(デンジもマコトくんもすっかり仲良しね〜。
嬉しいものね。
和むわ〜。)」
その様子をAは暖かい目で静かに見守った。
それからその蕎麦湯を飲み切るとAが3人纏めて会計を済ませて店を出た。
マコト「ご馳走様です。」
デンジ「ご馳走様です!」
「いいのよ〜。
にしても、暑いわね。」
涼しい店内から出て、熱気に包まれた外にAは表情を歪めた。
マコト「日傘いりますか?」
「えぇ、お願い。」
マコト「じゃあ、一回車に戻りますね。
ここで待ってて下さい。
他に必要なものはありますか?」
「あー、じゃあ扇風機もお願い。
あとこれも置いて来て欲しいかな。」
マコトと問いにAは一度思考巡らせ、コートを脱ぎながら答えた。
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苺丸(プロフ) - あーりさん» ありがとうございますぅ!!これからもこの作品をよろしくお願いします!! (7月30日 18時) (レス) id: a6d5a5ef39 (このIDを非表示/違反報告)
苺丸(プロフ) - 蘆花さん» そんな言葉を下さるなんて…ありがとうございます泣 (7月30日 18時) (レス) id: a6d5a5ef39 (このIDを非表示/違反報告)
苺丸(プロフ) - とわさん» ありがとうございます!次回作もよろしくお願いします^_^ (7月30日 18時) (レス) id: a6d5a5ef39 (このIDを非表示/違反報告)
あーり(プロフ) - 続きみたすぎぁ (6月20日 23時) (レス) @page28 id: 906740f418 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - いや最高 (6月19日 15時) (レス) @page28 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:苺丸 | 作成日時:2023年6月7日 22時