白のお姉さん【チェンソーマン】 (ページ43)

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42話　一掃ページ43

NO side

ﾏｺﾄ「国際問題ですからどうしようもないですよね。

それに、悪魔に関しては可能性はないに等しいですよ。」

「ね〜。

もう少しデビルハンターに優しい世の中にならないものかね。」

ﾏｺﾄ「それはまずあのジジイ共を一掃することをお勧めします。」

「まぁ…そうね。

(この話題はもう広げちゃいけないな…。)

あ、夏といえば。

車を日陰のない場所に停めた後に乗るの、私は無理だな。」

Aはマコトの纏う雰囲気を感じ取り、肘をつきながら話題を変えて言う。

ﾏｺﾄ「あぁ、車の中が激暑になってるやつですですか。」

「そう、それそれ。

あれ暫く車に乗れないから普通に死ぬ。」

Aはその光景を思い出し、表情を歪める。

ﾏｺﾄ「わかります。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「俺もそれやったことある。

死にそうになった。

ポチタも死にそうになってたな…。」

2人の会話にデンジも過去の出来事を思い出した。

「でも、ウチのマコトくんは優秀だから車に冷房を付けたままでいてくれるんだよね〜。

本当に助かるわ…。」

Aは肩を落としながら言った。

ﾏｺﾄ「Aさんはすぐに仕事を終わらせるので、一々車のエンジンを切る方がいろいろ勿体無いんですよ。

それに、僕もあの車のドアを開けた瞬間の熱気は嫌いですから。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「やるな、マコト。」

腕を組んで上から目線で言うデンジ。

ﾏｺﾄ「紳士の嗜みですよ、デンジくん。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「しんし？」

微笑んで言うマコトにデンジは首を傾げる。

ﾏｺﾄ「デキる男のことです。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「…俺もなれる？」

デンジは自信なさげに言った。

その脳裏にはAがいた。

ﾏｺﾄ「なれますよ。

それだけ相手を思いやれることができれば。」

マコトはAをチラリと見てデンジを見た。

ﾃﾞﾝｼﾞ「ふーん。」