白のお姉さん【チェンソーマン】 (ページ5)

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04話　縁ページ5

NO side

男「なんでAさんって魔人に好かれるんですかね？」

「なんでかなぁ〜。

自分でもよく分からないや。

私が魔人を嫌ってないからかな？

理性がある子限定でね。」

何気なく聞かれた事にAは少し笑いながら返した。

男「人にも好かれてますし。」

「うーん。

そう？」

男「そうですよ。

そのうち悪魔にも好かれそうですね。」

「えー…。

それはちょっとほどほどにして欲しいかも。」

男の冗談か分からない言葉にAは苦笑いをした。

「でも、好かれるっていうのも…また素敵な縁だよね。」

男「縁、ですか。

よく言いますよね、Aさん。」

「うん。

この世界は、縁で満ち溢れているからね。

縁で繋がっている。

勿論、君と私も。」

ｷｷｰｯ

車は本部の目の前で止まった。

男「それはとても嬉しいです。

汚れたのはコートだけですか？」

男は車のエンジンを切りながら言った。

「うん。

コートだけ。」

男「じゃあ、代わりのものを持ってくるので少し待ってて下さい。

ついでに報告してきちゃいます。」

出来のいい部下にAはありがたさを日々感じていた。

「ありがとう。

任せたよ、マコトくん。」

ﾏｺﾄ「お任せ下さい。」

マコトと呼ばれた男は本部へと歩いて行った。

「本当、あの子は働き者だね。

今度何か奢ってあげなきゃ。」

Aは目を瞑りながら独り言を呟いた。

ｺﾝｺﾝ

そんな中、Aとは反対側の窓が叩かれた。

彼女は叩いた人物が分かると、窓だけ開けた。

「おかえり、マキちゃん。

ゾンビの悪魔は倒せたようだね。」