白のお姉さん【チェンソーマン】 (ページ38)

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37話　推理ページ38

NO side

ﾃﾞﾝｼﾞ「おい！あれは流石にヤバくねぇか！？」

会話を放り出したデンジの中での焦りが増していく。

しかし、一方のAは特に焦る様子もなく笑っていた。

ﾏｺﾄ「心配ありません。

Aさんが契約しているのは…。

おっと、言葉で言うよりも実際に見た方が分かりやすそうですね。

もう時期見れますよ。」

マコトはAの方を見ながら言った。

一方、ジ殺の悪魔は勝利を確信した。

が、それも呆気なく消え去った。

それは…。

ジ殺「！？」

潰そうとした筈のAの体を自分の手がすり抜け、そのまま消滅したからだった。

しかも消滅した手が再生ができないことにジ殺の悪魔は混乱を隠せない。

「ざぁんね〜ん。」(ﾎﾞｿｯ

ﾊﾟｧﾝ

1つの銃声が辺りに響き渡った。

次の瞬間、

ジ殺「ギィャァァァアアアアアア！！！！！」

ジ殺の悪魔が鼓膜が破れそうなほどの音量の悲鳴をあげた。

「やーぱり、下にいた！！」

予想の的中に喜びをあらわにするAは橋の鉄骨の上にスナイパーを構えて座っていた。

「何で貴方の場所が分かったかって？

ちゃーんと教えてあげる！

まず、あれほどの大量の手を出すのはかなり力を使う筈。

なら、私は貴女が自らの体を動かせない代わりにあの量の手を出しているのではって考えたの〜。

じゃあ、どこに居るのか？

答えは案外簡単に分かった。

私は貴方みたいな小賢しい奴をたくさん相手してきたから分かる！

貴方みたいな悪魔は、人の死を目前にさせた時の絶望の表情が大好きな奴がほとんどだった！

だとしたらこの場所でそれが見れるのは、橋の下だけ。

下は真っ暗だからかなりの賭けだったけど、大当たりだったみたいね〜！」

楽しくなったAはペラペラと1人で推理を披露し続ける。

ジ殺の悪魔は自分の思考が読まれ過ぎたことに何も言えなくなっていた。