白のお姉さん【チェンソーマン】 (ページ35)

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34話　雑魚ページ35

NO side

橋の中部まで着いたAは立ち止まり、銃のセーフティーを外した。

「まずは…雑魚の片付けから終わらせましょうか。」

そうAが呟いたその瞬間。

『死ねぇええええええ！！！！』

どこからか悪魔がAへと突っ込んで来た。

ﾃﾞﾝｼﾞ「Aさん！！」

ﾊﾟﾝ

デンジが思わずAに向かって叫んだと同時に銃声音が鳴り響いた。

「大丈夫よ、デンジ。」

ﾄﾞｻｯ

「言ったでしょう？

私は簡単に死なないって。」

Aは頭を撃ち抜かれ、即死した悪魔を見下ろしながら言った。

ﾃﾞﾝｼﾞ「良かった…。」

デンジはAの無事に安心した。

「ジ殺の悪魔じゃないね…。

早く次は来ないかな？」

するとその言葉を待っていたかのようにAを中心とした全方角から悪魔が飛び出して来た。

「(一斉に来たか。

1匹じゃ無理と分かったから作戦変更って感じかな？

まぁ、その方が早く終わってこっちとしてはありがたいんだけど。)

さてと、テンポ良く行こう。」

Aは2丁の銃を使いどんどん悪魔を倒していった。

ﾃﾞﾝｼﾞ「はえぇ…。」

デンジはAの手際の良さに呆気に取られていた。

ﾏｺﾄ「Aさんの凄いところの1つは銃扱いの上手さです。

基本、デビルハンターは悪魔の力に頼りっきりになってしまうことも少なくはありません。

しかし、Aさんは銃の早撃ちの才能があった。

どんな体制でもどんなに悪魔が多くても即時に判断し、必ず1発で悪魔を仕留めます。

銃の使い手でAさんの右に出る人はいません。」

マコトはAのことを自分のことのように自慢をした。

そう言っている間にAは悪魔を一掃していた。

「ふぅ…。

取り敢えず、雑魚は一通り終わったかな？」

Aは頬についた悪魔の血を手で拭いながら言った。

「でも…。」

Aは空を見上げて眉を顰めた。

「まだ、だね。」

Aはこの橋に確信的な違和感を感じていた。