31話 謙虚 ページ32
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デンジ「そこに行くのは俺達だけか?」
「そうだよ。」
デンジ「大丈夫なのかよ!?」
任務の内容を聞いて不安が募るデンジ。
「大丈夫よ〜。
チャチャっと終わらせちゃうから!」
そんなデンジに手をヒラヒラさせて軽く流すA。
マコト「デンジくん、大丈夫ですよ。
Aさんは岸辺さんに次ぐ最強デビルハンターですから。」
デンジ「きしべ?」
知らない名前にデンジは質問をする。
「私の保護者よ。
私も未だにあの人には勝てない。
マキちゃんはどうだろうな…?
相手してもらったことないから分からないね。」
デンジ「へぇ〜!」
「まぁ、簡単にやられないくらいのちょっと凄い人ってレベルだから〜。」
Aはケラケラと笑いながら言った。
マコト「Aさん、貴方はその謙虚の姿勢は少し改めた方が良いと僕は何回も言ってますよね?」
そんなAにマコトは声色を変えて言った。
「え…うん。
(やばい、マコトくん怒っちゃう…。)
で、でもさ!力の過信しすぎも良くないじゃない!?
確かに私はこの仕事してて長いからそれなりのベテランで強いかもしれないけど…。
だからと言ってそれを見せびらかす気は微塵もなくてね…?」
マコトの纏う雰囲気を感じ取ったAは身振り手振りで言い訳をするが、マコトの機嫌はますます悪くなっていく。
マコト「それもそうかもしれません。
Aさんの考えも一理あります。
でも…!
だからと言って、上のジジイ共に罵倒されても黙ってるのは間違ってます!!」
「「ジ、ジジイ…。」」
丁寧な口調が常のマコト。
そのマコトのまさかのジジイ呼びにAとデンジは静かにハモった。
因みに、マコトの言うジジイ共というのは政府や公安での上層部の機関である。
マコトはその人々のAへの扱いについて日々不満を胸に抱えていたらしい。
それが今、存分に吐き出されているのであった。
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苺丸(プロフ) - あーりさん» ありがとうございますぅ!!これからもこの作品をよろしくお願いします!! (7月30日 18時) (レス) id: a6d5a5ef39 (このIDを非表示/違反報告)
苺丸(プロフ) - 蘆花さん» そんな言葉を下さるなんて…ありがとうございます泣 (7月30日 18時) (レス) id: a6d5a5ef39 (このIDを非表示/違反報告)
苺丸(プロフ) - とわさん» ありがとうございます!次回作もよろしくお願いします^_^ (7月30日 18時) (レス) id: a6d5a5ef39 (このIDを非表示/違反報告)
あーり(プロフ) - 続きみたすぎぁ (6月20日 23時) (レス) @page28 id: 906740f418 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - いや最高 (6月19日 15時) (レス) @page28 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:苺丸 | 作成日時:2023年6月7日 22時