白のお姉さん【チェンソーマン】 (ページ28)

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27話　特別な子扱いページ28

NO side

ﾃﾞﾝｼﾞ「うー…。」

難しい顔をして頑張って思考するデンジ。

だが、考えることとは無縁な生活をしてた為そこから何か案が生まれることはなかった。

デンジ、呆気なくAに敗北だ。←

「ふふっ、ごめんごめん。

意地悪し過ぎちゃったね。

おいで、デンジ。」

項垂れるデンジを見たAは揶揄うのをやめ、自分の太ももに手を置きながら言った。

ﾃﾞﾝｼﾞ「！はーい！！」

Aのやる事が分かったのか、デンジはAに飛び込んだ。

デンジの頭はAの太ももに置かれ、膝枕の体勢になった。

「本当に君は犬みたいだね〜。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「なら、いっぱい可愛がってくれよ！」

デンジはAを下から見上げながら言った。

「あれ、デンジは犬扱いでいいの？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「？」

首を傾げなら言うAの意図が掴めず、デンジもAを真似て首を傾げた。

「私、デンジは特別な子扱いしようかと思ってたのに…。」

『特別な子』

それは先日の車の中で言われた言葉だった。

その言葉はデンジの中で響きが心地良かったのをよく覚えていた。

ﾃﾞﾝｼﾞ「！

それって、犬よりもいい？」

すぐさま問いかけるデンジにAは答える。

「犬よりもずーっといいよ？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「！！

じゃあ犬やめる！！」

「あら、そっか〜。」

Aの言動で感情があちこち変わるデンジの姿にAは笑みを溢さずにはいられなかった。

ﾃﾞﾝｼﾞ「で、特別な子扱いって何だ？」

「特別な子扱いっていうのはね〜。

こういうことをしてあげるの。」

ﾁｭｯ

ﾃﾞﾝｼﾞ「！？」

Aはデンジの額に唇を落とした。

デンジは突然のことに固まっていたが、何をされたのか理解したと思えば顔を赤面させた。

ﾃﾞﾝｼﾞ「え、あ、え…！？

Aさん！？」

「こんなことは犬にはしないよ。」

Aは優しく微笑みながら言った。