白のお姉さん【チェンソーマン】 (ページ27)

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26話　可愛いページ27

NO side

一区切りついたのか、Aはパソコンを閉じた。

「よし、取り敢えずは終わった〜。

じゃあ、私は…。」

そう言いながらデンジと向かい合うように突っ伏し、人差し指と中指をテーブルの上に立て、歩かせるようにデンジに向かって動かした。

そしてデンジの前につくとそのまま指をデンジの鼻の頭に置いた。

「大人しく待っててくれた子に構ってあげようかな。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「！！ワン！」

テーブルから起き上がり、思わず犬のように返事をしたデンジの頭を優しくAは撫でた。

「よしよし〜。

嬉しすぎてわんちゃんになっちゃったかな？」

クスクス笑うAに嬉しくなったデンジは益々撫でるのを強請った。

「デンジはさっき、私を可愛いって言ってくれたけど…。

デンジの方が可愛いんじゃないの？」

Aの言葉にデンジが反論する。

ﾃﾞﾝｼﾞ「え〜？

俺は可愛いよりもカッコいいって言われてぇ！」

デンジの言葉にAは疑問を抱く。

「そーなの？

男の子ってやっぱり可愛いって言われるのが嫌なんだね…。

女の子にとって可愛いは良い褒め言葉に過ぎないんだけど。

別にデンジがカッコよくないって言ってるわけじゃないんだよ？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「そーなの？」

「そーなの。」

目を丸くさせるデンジの頬を両手で覆いながらAは言った。

ﾃﾞﾝｼﾞ「…俺、カッコいい？」

「カッコいいよ？

他の女の子にモテモテになっちゃうんじゃないかってくらいね。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「！それって、嫉妬ですか！？」

「あら、それはどうかしら？」

目を輝かせながら言うデンジにAは大人の余裕の笑みを見せた。

ﾃﾞﾝｼﾞ「え〜？

…Aさんの意地悪！」

デンジは負けじと言い返すが、そこで負けるAではない。

「こんな私は嫌い？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「好きです！！」

デンジ、またもや即答だ。←

「ありがとう〜。」

主導権はしっかりとAが握っていた。←

ﾃﾞﾝｼﾞ「あー！！

Aさんに全く敵う気がしねぇ！！」

デンジは頭を抱えながら言った。

「私も簡単に勝たれるわけにはいかないからね〜。」

その様子をAは笑いながら見ていた。