白のお姉さん【チェンソーマン】 (ページ26)

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25話　報告書ページ26

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朝食を済ませた後、Aはパソコンをいじり始めた。

その様子をデンジは横から眺めていた。

ﾃﾞﾝｼﾞ「なぁ、Aさん。

今日は仕事ねぇの？」

時刻が8時を過ぎても準備をしようとしないAにデンジは問いかけた。

「今日はちょっと出張だからマコトくんのお迎えの時間は遅いの。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「何時くらい？」

「えーっとね。」

Aは壁にかけられている時計を見た。

「12時かな〜。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「俺は？」

「デンジも連れて行くよ？

日帰りだからすぐ終わるし。」

デンジに振り向きながらAは言った。

ﾃﾞﾝｼﾞ「よっしゃ！」

「ふふっ、出るまでゆっくりしてていいよ〜。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「はーい。」

そう言うとデンジは頬杖をついてAを見つめ始めた。

「デンジ、テレビ見たり自由にしていいんだよ？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「それもいいんだけどよ。

Aさんと一緒にいられんのは1週間だけなんだろ？」

「そうだね。」

そう言うAにデンジは自信満々に言い返した。

ﾃﾞﾝｼﾞ「なら、それまでAさんをいっぱい見ることにする！」

「え〜？

何だか恥ずかしいなぁ…。」

Aは頬を少し染めて口元に手を当てながら言った。

ﾃﾞﾝｼﾞ「Aさん、かーわいい。」

その姿にデンジは思わず呟いた。

「もう、年上をそんなに揶揄うんじゃありません！」

Aはデンジの頬を片手で挟んでムニムニする。

ﾃﾞﾝｼﾞ「うぁ、Aさぁんぁ。」

デンジはもうデレデレだ。←

「もうちょっと待っててね、報告書書いてるから。」

デンジの頬を堪能して満足したAは再び目線と手元をパソコンに戻した。

デンジはデンジで、特に我儘を言うこともなくテーブルに突っ伏して大人しくAの仕事をする姿を見つめ続けた。

普段のほんわかとした雰囲気とは一味違う、真面目に仕事をする姿はデンジにとって初めてみる姿だった為、全く飽きずに見つめられた。