白のお姉さん【チェンソーマン】 (ページ23)

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22話　魔人ページ23

NO side

ﾃﾞﾝｼﾞ「魔人？」

「魔人は悪魔が人間の死体に取り憑いた存在のことを言うの。

外見は殆ど人間と一緒なんだけど、頭に人間には無いものができてたりするから見分けは簡単だよ。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「へぇー。

でも、悪魔なのにデビルハンター出来んのか？」

デンジの質問にAはビームを思い浮かべながら答えていく。

「うん、魔人の中にも比較的知能とか理性が備わっている子もいるから。

それで私達デビルハンターに協力的な子は仲間にしてるの。

魔人は威力は減っちゃうけど、悪魔の能力はそのまま使えるからね。

戦力が増えるのは良い事。

デビルハンターでも公安は晩年人手不足だからさ。

入る人よりも死んじゃう人の方が多いの。

ビームの他にも数人デビルハンターをしている魔人はいるよ。

みんないい子達なんだ〜。

ビームはその中でも私が保護した子なの。

任務先で見つけた。

で、そのまま保護者をする事になって。

今あの子は出張中だけど、普段は此処で一緒に暮らしてる。

多分、デンジと仲良く出来ると思うんだよね〜。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「えー！ホントかよぉ？」

Aの言葉にデンジは眉を顰めた。

「うん、あの子もデンジを気に入ると思うの。

会ってみれば分かるよ。

凄くいい子だから。

魔人とは思えないくらいにね。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「ふーん。」

Aがひたすら褒めるビームに嫉妬しながらデンジは答えた。

「さっ、出来た。

デンジ、そっちはどう？」

出来上がったフレンチトーストを皿の上に乗せ、フライパンを流しに入れたAはデンジにトースターの中の様子を聞いた。

ﾃﾞﾝｼﾞ「いー匂いしてきた！」

「じゃあ出そうか。

熱いから下がっててね。」

デンジを下がらせ、自分の手とパンを置いている鉄板の間に布の鍋敷きを挟みトースターから引き抜いた。