白のお姉さん【チェンソーマン】 (ページ3)

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02話　マキちゃんページ3

NO side

場所は変わってデビルハンター東京本部近くの路上にて。

女は血に染まった悪魔の上に立っていた。

「うーん。

今日の悪魔も可愛くなかったなぁ…。

バッタの悪魔、目がグリグリで気持ち悪かった。

まぁ、可愛くないのは仕方ないか。

悪魔だし。」

そんな独り言を呟いていると、携帯が振動した。

「…？マキちゃんから？」

女は悪魔から地面に降りると自分の上司からのメールを見た。

「！…ふーん。

チェンソーの悪魔の子の面倒を少しの間見て欲しい…ね。

面白そう。」

女は小さく口角を上げた。

？『A、楽しそうね。』

？『そんなに気になるのかい？

チェンソーの悪魔が。』

そんな彼女に2体の悪魔が話しかける。

因みに、悪魔の姿はA以外には見えていない。

「君達も知ってそうだけど？」

？『えぇ、知ってる。

これからその子を狙う悪魔が出てくる。』

？『正確にはその子の心臓を、だね。

彼が出て来たってことは…もしかしたら君らデビルハンターが望む銃の悪魔にも近づけるかもだ。』

銃の悪魔も絡んでくるとなると女の興味は益々高まった。

「そうなんだ。

どんな子かな〜、チェンソーの悪魔は。」

？『何かあっても私は貴方を守ってあげる。』

？『勿論、私も力になろう。

心とこの私、夢の悪魔が手を組めば向かうところ敵なしだ。』

「そうね、貴方たちより強い悪魔を私は知らない。

銃の悪魔だって夢じゃない。

安心だわ。」

彼女と契約した悪魔は心の悪魔と夢の悪魔だった。

この2体の悪魔の契約者は現在、Aしかいない。

夢『君が私たちの力を使いこなしてるからこそだよー？

今まで私の力を最大限に発揮したのは君だけだ。

他の人間は下手だった！』

夢の悪魔は頭を振りながら言った。

心『それは貴方が中々人間と契約をしないからじゃないの？』

心の悪魔は首を傾げる。

夢『だって誰もいい夢を見せてくれないんだから仕方ないじゃないか〜。

それに契約に関しては1番君に言われたくないなぁ。

君だって、A以外に契約している人間はいないじゃないか！』

心『それは私の気になる人間がいなかった。

Aといると心がポカポカする…。』

「口喧嘩はそこまでにしてね〜？」

言い合いを続ける悪魔たちをAは諌めた。