白のお姉さん【チェンソーマン】 (ページ20)

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19話　ゴールページ20

NO side

翌日

デンジは自分の体を包む暖かい何かで目が覚めた。

ﾃﾞﾝｼﾞ「んぁ…？

…！？！？

(えっ！？ちょっ、コレどういうことだ！？)」

デンジは目の前にいる自分のことを抱きしめているAを見てパニックになる。

ﾃﾞﾝｼﾞ「(あー、あのまま寝たんだっけ？

Aさんも一緒に寝てくれたんだなー。

んでもって、胸でけぇ…。)」

デンジはどこまでいってもデンジだった。←

ﾃﾞﾝｼﾞ「(え、もういっちゃっていい感じ？

目の前じゃん。

ゴールじゃん。

けど寝てる間にやるってのは…！)」

本来のデンジなら迷いなく手を出していたが、相手がAなので無意識の自制がかかっていた。

「…デンジくん、？

おはよう…。」

デンジが起きたのに釣られたのか、Aも目を覚ました。

ﾃﾞﾝｼﾞ「お、おはようございます…！」

「ごめんね？

ベッドに連れて行ってあげれなくて…。」

Aはまだ少し寝ぼけている頭でデンジに話しかけた。

ﾃﾞﾝｼﾞ「全然気にしてないっスよ！

Aさん、女性だし…男を運ぶのは大変だろうし！」

「ありがとう。

お腹すいた？」

デンジの様子に安心したAは会話を継続させた。

ﾃﾞﾝｼﾞ「まぁまぁっスね。

Aさんは？」

「私もまぁまぁだなぁ。

…なんか作ろっか。

デンジくん何食べたい？」

Aの問いにデンジは少し目を輝かせた。

ﾃﾞﾝｼﾞ「！！…ジャムってありますか？」

「ジャム？あるよ？」

恐る恐る聞くデンジに疑問を持つA。

ﾃﾞﾝｼﾞ「！じゃあ！食パンにジャムのっけたやつ食べたいです！！」

「それでいいの？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「今までに食パンだけで食べてきたんで…食べてみたかったんです。

ダメですか…？」

上目遣いで見るデンジにAは頭を撫でた。

「ぜんぜーん。

うーん…デンジくん、沢山食べれる？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「Aさんがくれるものなら幾らでも食べます！」

Aの問いにデンジは満面の笑みで答えた。

「ありがとう。

じゃあさ、ジャム以外にも色々食べてみよっか。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「いろいろ？」

「そう、いろいろ〜。」