白のお姉さん【チェンソーマン】 (ページ17)

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16話　間接キスページ17

NO side

ﾃﾞﾝｼﾞ「どれから食おっかなー？」

デンジは料理を見ながら涎を垂らす。

「コロッケは半分こしようか。」

そう言ってAはナイフでコロッケを切った。

すると中からはホカホカのジャガイモが出て来た。

デンジは断面を見て目を丸くさせた。

ﾃﾞﾝｼﾞ「おぉー！！

これがコロッケ！？

中のやつはなんだ！？」

「ジャガイモだよ〜。

さっ、暖かいうちに食べてみて。」

コロッケをデンジの皿に置くとフォークを使い、すぐに口に入れた。

ﾃﾞﾝｼﾞ「ん！！

うんまーい！！！」

デンジは笑顔でAに言った。

その顔にAにも笑みが溢れる。

「ふふっ、でしょ？

じゃあ、これは〜？」

Aはスプーンにナイフで切ったカニクリームコロッケを乗せ、デンジの口に近づけた。

ﾃﾞﾝｼﾞ「！！あーん！！」

デンジはそのまま口に入れた。

デンジは食べ物に夢中だが、ナチュラルに間接キスをしていた。

しかし、誰もツッコむ人はいない為そのまま食事は続行される。←

ﾃﾞﾝｼﾞ「！！美味い！！

何これ！？」

「それはカニクリームコロッケっていうのよ。」

同じコロッケの名前が付くのに違う中身なことに驚くデンジ。

ﾃﾞﾝｼﾞ「これもコロッケ！？」

「そう、美味しいでしょ？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「めっちゃ美味しい！！」

素直に口にするデンジにAは嬉しくなった。

「ふふっ、たくさん食べてね？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「おう！

じゃあ…あれ食いてぇ！！」

「あれはねぇ…。」

テーブルに並べられた料理の入った皿はどんどんなくなっていき、あっという間に空になってしまった。

ﾃﾞﾝｼﾞ「はぁー！！

食った！食った！」

満足するデンジにAはニヤリと笑う。

「デンジくん、まだ終わりじゃないよ？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「え！？

まだあんの！？」

てっきり終わりだと思っていたデンジは驚きを隠せなかった。

「ちょっと待ってて？」

Aは立ち上がると冷蔵庫の方に歩いていった。

ﾃﾞﾝｼﾞ「？」