白のお姉さん【チェンソーマン】 (ページ14)

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13話　ただいま、おかえりページ14

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ﾃﾞﾝｼﾞ「！」

おかえりなさい。

その言葉は今までデンジが言われたことが無かった言葉だった。

胸を締め付けられたのをデンジは感じた。

ﾃﾞﾝｼﾞ「お、おう。」

デンジは小さく返した。

「デンジくん。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「？」

Aは微笑みながら言った。

「帰って来たら、ただいまって言うんだよ。

で、相手はおかえりって言うの。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「！た、ただいま？」

「そう、正解〜。」

Aはデンジを家の中に入れた。

「そこで靴は脱いでね。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「ウス。」

デンジが先に中に入り、Aが後に靴を脱いだ。

ﾃﾞﾝｼﾞ「…Aさん。」

「んー？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「お、おかえりなさい！」

「！」

デンジは頬を染めながら言った。

「…ただいま。」

Aは靴を脱ぎ、デンジと向き合うと頭を撫でた。

そのAの表情はとても暖かかった。

「さっ、まずはお風呂に入っちゃおうか。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「ふ、風呂！！」

「デンジくんは初めてだよね？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「おう！」

「じゃあ、頭と体の洗い方とか教えてあげる。

こっち来て。」

Aはデンジを脱衣所に連れて行った。

そしてデンジに一枚のタオルを渡した。

「服を脱いだら、腰にこれを巻いてお風呂で待ってて？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「う、ウス！」

そう言うのを聞くとAは脱衣所を出て行った。

Aはそのまま買ったものを整理し始めた。

一方のデンジはと言うと…。

ﾃﾞﾝｼﾞ「(え、これってもしかしてこのままあんなことやこんなこと出来る？？

え、でもこういういうのって雰囲気とかなかったりしないのか？？)」

苦悩していた。←

取り敢えず腰にタオルを巻いて浴室の中に入ったデンジは見慣れない場所に？が頭の中に広がった。

「デンジくーん？

入っていい？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「う、ウス！！」

デンジは胸に鼓動を刻ませながら目の前にある鏡に映る開かれるドアを見た。

ｶﾞﾁｬｯ

ドアを開けて入って来たのは…。