白のお姉さん【チェンソーマン】 (ページ13)

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12話　いい奴ページ13

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ﾏｺﾄ「着きましたよ。」

「うん、ありがとう。

デンジくん。

着いたよ？」

Aはデンジの体を揺らした。

ﾃﾞﾝｼﾞ「うぅん？？

Aさん…？」

デンジは寝ぼけながらAを見た。

「うん、Aさんだよ〜。

私のお家に着いたから車から降りよっか。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「はぁ〜い。」

Aとデンジは荷物を持ち、車から出た。

ﾃﾞﾝｼﾞ「…。」

デンジは少し考えると運転席のドアに寄りかかっているマコトの前に立った。

ﾏｺﾄ「？」

ﾃﾞﾝｼﾞ「お、お前の言うこと聞くとAさんに褒めて貰えるから…お前の言うことは聞いてやる！

車、乗っけてくれて…あ、ありがとう。」

ﾏｺﾄ「！」

「！」

そっぽ向きながらお礼を言うデンジの姿にマコトとAは目を見開いた。

ﾏｺﾄ「…はい、何かあればまた聞いて下さい。

お力になれると思います。

また明日、デンジくん。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「おう。」

マコトはデンジの頭を撫でてからAに頭を下げて車に乗り、帰っていった。

「偉いね、デンジくん。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「本当！？」

「うん、いい子いい子。」

Aはさっきのマコトと同じようにデンジの頭を撫でた。

ﾃﾞﾝｼﾞ「(やっぱ、アイツの言うこと聞いてるとAさん俺のこと褒めてくれる！！)」

この時デンジの頭の中ではある公式が作り出されていた。

__デンジの頭の中_______________________

マコトの言うこと聞く=Aに褒めてもらえる

Aに褒めてもらえる=嬉しい

→マコト=いい奴

______________________________________

2人はマンションの中に入りエレベーターに乗り、最上階まで上がった。

「ここだよ、私の家。」

Aは鍵を開けながら言った。

ｷｨｰ

「さぁ、どうぞ。

おかえりなさい。

デンジくん。」

ドアを開けながらAは言った。