白のお姉さん【チェンソーマン】 (ページ12)

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11話　ありがとうページ12

NO side

ﾃﾞﾝｼﾞ「よく分かんねぇけど、要するにAさんが俺達に優しくしてくれるのは特別ってことなんだろ？

だから、ありがとうっていうんだよな？」

ﾏｺﾄ「！まぁ、そうですね。」

デンジの出した答えにマコトは自分の言いたかった事が伝わったと分かり、安堵した。

ﾃﾞﾝｼﾞ「Aさん！」

「んー？」

Aに向き合ったデンジは笑顔で言った。

ﾃﾞﾝｼﾞ「ありがとうございます！！」

「うん、よく言えたね。

偉いよ〜、デンジくん！」

お礼を言えたデンジにAは褒めながら両手で頭を撫で回した。

ﾃﾞﾝｼﾞ「俺、偉い？」

「偉い、偉い！

ちゃんとお礼を言える子には後でご褒美をあげちゃうね〜。」

ﾃﾞﾝｼﾞ「ご褒美！？」

「そう、ご褒美〜。」

ご褒美に反応するデンジにAは微笑みながら返した。

その様子をマコトは微笑ましそうに見ていた。

その後、デンジは眠ってしまった。

腕にはしっかりと昔にAから貰ったコートが抱かれていた。

「…まだ持っててくれたんだね。」

ﾏｺﾄ「それ、Aさんのですよね？」

小さく呟いたAの言葉にマコトも思ってたことを言った。

「うん、そう。

昔ね。

会った時にあげたの。

小さい体でタンクトップだけだったからさー。

なんか包み込んであげたいなって思ったんだよね。」

ﾏｺﾄ「その場で随分とデンジくんが気に入ったんですね。」

「まぁね。

…この子をなんだか守らなきゃって思って。

直感で思ってさぁー。

なんでだろうね。」

ﾏｺﾄ「なんででしょうね。

でも、Aさんの直感は何だかんだで良い方向にいくことが多いので大丈夫でしょう。」

「だと良いんだけどね。」

デンジの体にAは自分のコートをかけた。

それから30分後、A達の乗る車はある町の中にあるマンションの前に止まった。