10話 マナー ページ11
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マコトは続ける。
マコト「僕と君がこれから食べるご飯はAさんがデビルハンターとして命をかけて働いて稼いだお金で買ったものです。
本来、Aさんの為だけに使われる筈のお金を僕達の為に使ってくれています。
それはとてもありがたいことなんです。
誰も彼もがやってくれるわけじゃない。
だから、礼儀としてお礼をキチンと言うのがマナーなんですよ?」
マコトは諭すようにデンジに言った。
Aはデンジに教養がないことはマキマから知らされていた為、何も言わなかったがマコトは知らなかった。
しかし、マコトは先ほどまでの言動でデンジが義務教育を受けていない可能性があることは予感していたのだ。
自分の尊敬する人の側にいる人間にはそれなりの人間でいて欲しいと、マコトは考えていた為このように言っているのである。
デンジ「…。」
デンジはAに関わることだからか真剣に考えるが完璧には理解出来てなかった。
確かに物を貰った時に口癖のようにお礼を言ってはいたがその意味はあまり考えたことがなかったのだ。
しかし、今までと今回の何が違うのかをデンジは気付いた。
今までに物をもらったのは自分の仕事の報酬で与えられたからだ。
一方の今回はAに対して何も報酬になる事はしていなかった。
なのにAはデンジの欲しい物を与えた。
それは当たり前ではないのだと考えた。
デンジ「(俺だって折角貰った金、他の奴にあげたくねぇもんな。)」
マコト「…難しかったですかね?」
デンジの反応で察したマコトは眉を八の字にしながら言う。
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苺丸(プロフ) - あーりさん» ありがとうございますぅ!!これからもこの作品をよろしくお願いします!! (7月30日 18時) (レス) id: a6d5a5ef39 (このIDを非表示/違反報告)
苺丸(プロフ) - 蘆花さん» そんな言葉を下さるなんて…ありがとうございます泣 (7月30日 18時) (レス) id: a6d5a5ef39 (このIDを非表示/違反報告)
苺丸(プロフ) - とわさん» ありがとうございます!次回作もよろしくお願いします^_^ (7月30日 18時) (レス) id: a6d5a5ef39 (このIDを非表示/違反報告)
あーり(プロフ) - 続きみたすぎぁ (6月20日 23時) (レス) @page28 id: 906740f418 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - いや最高 (6月19日 15時) (レス) @page28 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:苺丸 | 作成日時:2023年6月7日 22時