チェンソーウーマン・デンジちゃん ◆３◇ (ページ8)

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◇93.買い物ページ8

デンジ side
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姫野「デンジちゃん、スカート履いたことない？」

『ない』

　「あー、でも。アキくんちにスカートが置いてあるとこなんて想像できないか」と姫野は1人で納得していた。ま、早パイんちにこの布っキレあったらなんか気持ちわりぃもんな。
　『これ、今度返すな』と言ったら「うん。」姫野は返事した。

姫野「あ、そういえばデンジちゃんって下着つけてる？」

『あ？パンツ履いてんぞ。』

姫野「そうじゃなくてブラジャー」

　「ほら、こう胸につけてるやつ」と姫野は胸の周りに手を回した。ああ、それか。と、私はそれに心当たりが合った。

『エロ本のお姉さんがつけてるやつ。』

姫野「そうそう」

『だけど、んで私がそれつけんだよ』

姫野「女の子はみんなつけるんだよ～」

　「私もつけてるし！デンジちゃん、見る？」といって来る姫野。でも姫野のやつは見る気になれなかった。だってゲロ女だし。
　「でもそっか。デンジちゃん持ってないか～。アキくんがこういうこと教えるわけないもんね～。お父さんじゃあるまいし。いやお父さんでも娘のおっぱいとかの話しないかー」なんて姫野はブツブツ話してる。さっきからよくわかんねぇけど、おっぱい、って言葉は知ってるぜ。胸のことだろ。

姫野「よし、じゃあそれ今日お姉さんと買いに行きますか！」

『えぇー』

姫野「ブラはないと大変だぞー！」

　「今に見てろ！ブラがないとな…！」ってなんかそのブラ(？)ってやつを語ってるけど、私が『そんなやつより、ちゃんとした服がほしい』というと、姫野は固まった。

姫野「えっ…デンジちゃん……服、持ってないの」

『おー。制服しかねぇ』

　『私、新しい靴がほしい。もうあいつチッせぇんだよな』なんて、玄関で転がっている靴を指差すと、いきなり姫野に肩を掴まれた。んだよ…

姫野「よし、デンジちゃん！今から買い物行くよ！」

『はぁ…？』

姫野「決定事項だからね！」

　「ちょっとまってて、準備するから！」といって姫野は急いで風呂に入ってしまった。
　そしてそこからは早かった。姫野が風呂からでてきて服着て靴はいて外に出るまで。おおよそ7分。「さっ！いくよデンジちゃん！」とどこか張り切ってる姫野に引きづられるような形で、私は姫野の後を続いてマンションを後にした。

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