◇99.ラーメン ページ14
デンジ side
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姫野「ここ!私結構このへん来るけど、ここのお店は初めてだからさ〜。ちょっと来てみたくて」
『らぁめん』
姫野「そうそうラーメン!」
服を制服に着替え直して、早パイとパワーと姫野と一緒に来たところは知らねぇ店。「ラーメン知ってるか」と早パイが聞いてきて、『おう、まあな』なんて意地はったけど、よくわからねぇ。まあ他の客が麺食ってるから、らあめんは麺なんだろうけどな。
端っこの方の机に座って、見せてもらったメニューを眺める。
『んー?』
早川「メニューわかるか」
『わかるしぃ』
早川「じゃあ、好きに頼め」
『ぇっ……』
早川「……」
『……わぁったし』
メニュー表がわからなくて見てたら、横から早パイがメニュー表を覗いてきたけど、見え貼って手助けを断ったから、読めねえまま。だけど姫野が「これね〜。美味しいんだよ〜!」っていって、メニュー表の一つを指さしたからそれにした。パワーもそれにしてた。あいつもわかってねえんだよメニューの内容なんて。
パワー「デンジ!ラーメンはな、甘いんじゃ!デザートなんじゃ!」
『ウソつけ!お前はすぐ嘘つくからな。騙されねぇぜ』
パワー「嘘じゃない!ウヌはそんなことも知らんのか!」
姫野「デンジちゃんの言う通り、ラーメンはデザートじゃないよーパワチャン。」
パワー「うぬぬ…」
今まではずっとパワーのホラ吹きに騙されてきたけど、昨日と今日でいろんな経験した私には、そんな嘘は通じねえからな。マキマさんから大事なことを教えてもらったし、あれ…色々知ってる私って、天才じゃね?
パワー「それよりウヌら、夜は何やってたんじゃ!」
姫野「なんにも!私記憶ないからわかんなーい!」
早川「はぁ……」
姫野「ちょっ…だから、私何もしてないって!」
早川「…実際はどうなんだ」
『何もしてねぇよ。メシ食っただけだ』
ちょっと、変なモン飲まされたけどな。ということは言わないでおいた。べつに早パイにチクったとしても姫野が怒られるだけ……かもしれないけど、うるせえ早パイのことだから、私のこともどうせ怒るんだろ。そうなったら怒られぞんだね。だから私は何も言わなかった。
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レゼ推し隊部長ヒスイ - 続きが気になります! (2023年1月27日 18時) (レス) @page7 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東雲一二三 | 作成日時:2023年1月23日 21時