◇87.酔っ払い ページ1
デンジ side
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『ん…っ』
ボヤ〜っとする視界。うう…暗い…暗い………。どこだ?ここ。あれ、私何してたんだっけ……。あっそうだ、私、飲み会に行ってて、そんでゲロ女にゲロチューされて……そんで……。そう思うと、ゲロの味を思い出して気持ち悪くなる。ちくしょう…水…
『水……水っ…』
でっかいのに付き添ってもらって散々ゲロしたのに、気持ち悪くなる。口の中をゆすぎたくなって水を求めると、誰かがやってきた。あ、ゲロ女…。ゲロ女は私に近づくる。そんで、キスしてきた。なにか飲み物を口移ししてくれる。
『んんっ…』
姫野「ん」
変な味だ。ゲロより全然マシだけど、んだこれ。
姫野「ありゃ〜?デンデンデンジちゃん?なんで私んちにいんの〜?」
「んあ?私が連れてきたらっけ。んれ?」。そうだよ、おめえが連れてきたんだ、と言いたかったが、この酔っ払いは私に何飲ませた。体が熱い……
『あっ…クラクラする。なんじゃこりゃ…』
熱い。頬が赤くなってるような気がする。くらくらする。なんか変な気持ちになる。息がなんか上がる。そう感じていると、ゲロ女が私の頬をつついてきた。
姫野「そういやあ君。マキマさんのことラブでしょ。あんなくそ女。やめときゃいいのに〜、も〜!」
「アキくんも〜あんなデレちゃってさ〜あ。も〜!も〜!牛!…あははっ…はは」と何か怒って、その次に笑いだしたゲロ女。だけど、私はクラクラする自分の体に戸惑っててよくわからなかった。熱い。
そのとき、ゲロ女が私の顔を掴んだ。そして唇を指で触ってくる。んだよ…もうキスはしねぇよ。したくねぇよ。したら逃げるかんな……。だけどゲロ女はキスする寸前で私の横に倒れてきた。そしてまた唇をムニムニと遊んでくる。
『んっ……うぅ…』
姫野「…」
唇をむにむにして、顔を掴んでむにむにして。さんざん私のことをゲロ女が好きにしてくるのに。抵抗はできなかった。体が熱いからだ。だけど、ゲロ女はそれに飽きると、私に近づいてきて秘密の話するみてぇに耳に唇を寄せてきた。そして……
姫野「……しちゃう?」
一気に、酔いが冷めたような気がした。
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レゼ推し隊部長ヒスイ - 続きが気になります! (2023年1月27日 18時) (レス) @page7 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東雲一二三 | 作成日時:2023年1月23日 21時