55.JASON LIVES ページ6
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【ガッチside】
ガ「どうしよう…もういっそ、車で轢いちまうか」
レ「えっ！…でももう、それしかないか…」
ゴールは目前だと言うのに、何度も立ちはだかる悪魔に俺たちは流石に辟易していた。
積んできた武器ももう、ない。俺たちには戦う術がない。あとはこの、オンボロの車体をぶつけるくらいしか出来なかった。
…だけど…
もしそれで、車が壊れてしまったら？
元の世界に戻る手段をなくしてしまう。そしたら俺たちは、永遠にこの世界で、このキャンプ場で暮らす事になるかもしれない。
ブレーキを踏んだまま、加速する事もできずに考えを巡らせているとキヨの怒声が響いた。
「ガッチさんっ！！」
ガンッ！！
キヨが叫んだのとほぼ同時に、フロントガラスに衝撃が走った。車の目の前まで来ていたリチャードが、フロントガラスにオノを叩き込んだ音だった。
や ら れ た 。
もうダメだ。ここまで来たのに、もう、逃げられない。この世界からも、リチャードからも。
俺たちは、みんな 死ぬんだ ・・・
ガ「みんな、ありがとな。」
牛「ガッチさん…」
レ「…もう、武器、ないしな…」
キ「車も、やられたのか」
A「みなさん…」
牛「俺たち…できるだけの事は、やったよな」
キ「そう、だな…」
俺たちは、次の衝撃を待って目を瞑った。
しかし、
A「みんな！見て、前、あれ…！！」
その声に思わず目を開け、ヒビの入ったガラス越しに前を見る。
ガ「え……」
レ「あれ…まさか、」
2メートル近い大男のリチャードを更に超える大きな影が森の中から突然現れ、車に向かって更にオノを振りおろそうとするリチャードの背中にーーーー
オノを、振り下ろした。
ドンッ！
その衝撃は車にも響いた。
頭と肩から血を流し、なおも猛り狂って俺たちを襲ってきた怪物は、今度こそ息絶えたように見えた。
ーしかし、俺たちは微塵も安心する事は出来なかった。その怪物を一撃で仕留めた、白い仮面の男ーージェイソンを目の当たりにしているのだから。
「いたんだな…本当に」
誰ともなく呟く。ちゃんと、存在したんだな。そうだよな、じゃなきゃ、「13日の金曜日」じゃないもんな。
まあでも。リチャードに理不尽に殺されるよりは、本家のジェイソンに殺られる方がいいのかな。
出来れば一撃で、痛くありませんように。
そう願って、再び目を瞑った。
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いりや(プロフ) - ゆのまるさん» 有り難すぎる言葉、嬉しいです…初めて完結しました。ゆのまるさんに楽しんで頂けて幸せです！ポンコツ調査員、うまく書けるかわかりませんが…精一杯頑張ってみます！！ゆのまるさんの新作も牛活躍を期待しながら楽しみにしております！（牛活躍？） (2021年10月9日 8時) (
レス) id: dfbc56e474 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのまる(プロフ) - 完結おめでとうございます！そして、ありがとうございます！私も13金すきでしてハラハラしたり笑ってしまったりと最初から最後まで本当に楽しく拝読させて頂きました！高評価、押し足りないくらい好きです！！新作の幽霊調査も更新楽しみにしております！！🥰 (2021年10月8日 23時) (レス) @page22 id: 587b75f302 (このIDを非表示/違反報告)
いりや(プロフ) - 生茶さん» コメントありがとうございます！楽しんで貰えているなら嬉しいです^ - ^頑張りまっす！ (2021年8月9日 13時) (レス) id: dfbc56e474 (このIDを非表示/違反報告)
生茶(プロフ) - いつも楽しく見てます！更新、頑張ってください！ (2021年8月9日 2時) (レス) id: 6cf296eb87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いりや | 作成日時：2021年8月6日 15時
