64.慰労会 ページ15
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看板の名前をもう一度確認する。…うん、ここで合ってるよね。…はあ、緊張する!
あんな変な格好で、しかもすっぴんであれだけの時間を過ごして、死の恐怖を乗り越えた仲なのに…
現実の世界では一度も会ったことない、なんて。こんな関係、当然ながら今までに経験した事なくて、戸惑う。
あ、ヤバイ…時間過ぎてる。行かなきゃ。…でも、ちょっともう一度だけあっちで深呼吸してこよう。
くるっと後ろを向いて店から離れようとすると、ちょうど店に入ろうとしていた人に激突してしまった。
「うわっ」「きゃっ!っあ、す、すみません!」
や、ヤバイ!何やってんだろわたし。本当にマヌケ…思い切り男の人の胸の辺りに顔をぶつけてしまった。メイクが移ってたら弁償しなきゃ…
A「ごめんなさい、あの、お洋服…」
「あれ?その声、…A、ちゃん?」
A「え??」
顔を上げると、オシャレな格好をしたイケメンさんが、口元に手を当ててわたしを見つめていた。
A「え、あ、キヨ…さん?」
キ「Aちゃん…うわ、なんかめっちゃかわ…」
A「はい?」
キ「か、変わったね雰囲気が」
キヨさんはなんだか恥ずかしそうに口を押さえてあさっての方を見ながらそう言った。どうしたんだろ?
A「キヨさんこそ、凄くオシャレで髪型も決まっててカッコイイです」
キ「お、あ、ありがとう!っと、みんなもう待ってると思うから行こうぜ」
キヨさんが店員さんに声をかけて、予約してある個室まで案内された。襖を開けると、
ガ「おせーぞ、キヨ!」
牛「遅刻したから駆けつけ一杯な!まあ、まだAさんも来てな…」
A「あ、すみません!遅くなりました」
レ「あれ?この子…Aさん?」
ガ「えー!!こんな変わる?いや、、可愛いなあ!」
キ「ちょ、ガッチさん失礼しょ?!まるであの時は可愛くなかったみたいに言わないで?」
牛「お前が言ってんだよ!いや、逆に俺は
ガ「いやしかし…なんだ、下履いてきたのかあー」
A「そりゃそうですよ!捕まっちゃいます」
わたしは異世界の反動で、それは長いマキシワンピを着てきた。
キ「また長いの履いてきたなあ。よっぽどトラウマだったんだな」
レ「とりあえずAちゃんもキヨくんも座ったら?乾杯してから話そうよ」
レトさんに声をかけられ、わたしとキヨさんは座敷に上がった。
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いりや(プロフ) - ゆのまるさん» 有り難すぎる言葉、嬉しいです…初めて完結しました。ゆのまるさんに楽しんで頂けて幸せです!ポンコツ調査員、うまく書けるかわかりませんが…精一杯頑張ってみます!!ゆのまるさんの新作も牛活躍を期待しながら楽しみにしております!(牛活躍?) (2021年10月9日 8時) (レス) id: dfbc56e474 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのまる(プロフ) - 完結おめでとうございます!そして、ありがとうございます!私も13金すきでしてハラハラしたり笑ってしまったりと最初から最後まで本当に楽しく拝読させて頂きました!高評価、押し足りないくらい好きです!!新作の幽霊調査も更新楽しみにしております!!🥰 (2021年10月8日 23時) (レス) @page22 id: 587b75f302 (このIDを非表示/違反報告)
いりや(プロフ) - 生茶さん» コメントありがとうございます!楽しんで貰えているなら嬉しいです^ - ^頑張りまっす! (2021年8月9日 13時) (レス) id: dfbc56e474 (このIDを非表示/違反報告)
生茶(プロフ) - いつも楽しく見てます!更新、頑張ってください! (2021年8月9日 2時) (レス) id: 6cf296eb87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いりや | 作成日時:2021年8月6日 15時