29.開けろ、オラァ！ ページ29
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どうやら、3人共寝てしまったらしい。窓からの日差しで目が覚めた。
レト「ん…うっしー、ガッチさーん。朝になってるよ」
ここがワンチャンまだ夢なんじゃないかと思う理由の一つに、一向に腹が減らないってことがある。口の中は乾くけど、渇感もない。少なくとも、餓死するエンドはなさそうだ。それに伴い、トイレに行きたくもならない。
ガチ「おお…寝ちゃったな。朝になったね。少なくとも、この明るさの中でジェイソンは活動しなそうじゃない？」
牛「だといいけど…でも、もし闘うなら明るい方が怖くないのでは？いや闘いたくないけど！！」
ガチ「まあなー。…じゃあ、そろそろ出ようか」
ドアのかんぬきを上げ、小屋を出た。外はいい天気だった。木漏れ日がキラキラと眩しくて、こんな状況じゃなきゃどんなによかったか、と思う。
部屋着で裸足の男たちがぞろぞろと歩き、ほどなくして見覚えしかないロッジについた。
牛「…まごうかたなきパッカナックロッジだなあ」
ガチ「オープニングに出てくるもんねぇ」
レト「…なんかキヨくん、ここにいそう。アイツはこーいう、メジャーな所を拠点にしてそう」
朝になった事で気が大きくなり、3人で軽口叩きながらドアを開けようとした…が、鍵がかかっている。
ガチ「これは…いるねえ」
ガッチさんがそう言うと、「オラァ！開けろぉ！！」
と言いながらうっしーが徐ろにドアを叩き始めた。
しかし、中からは何の反応もない。おれは横にある窓に手をかけ、グッと持ち上げてみた。ガタッ、と音を立て、窓は開いた。
【Aside】
A「ん…？」
瞼の裏が赤い。外に日差しを感じる。ゆっくり目を開けると、窓から明るい朝日が入っていた。
ふと、自分の腰に回った長い手が視界に入り、ギョッとして左側を見ると、口を開けて熟睡している男性。
えっと…キヨ、さん。だったな。そっと腰から手を外すと、今度は両手が伸びてきてわたしを閉じ込めた。
A「ちょっ！！キヨ、さん！寝ぼけてる！」
その時、ドンドンドン！！階下でドアを叩く音がした。一気に血の気が引く。
A「！！やっ…やあ、ジェ…ジェイ…」
心臓がドクドクと音を立てる。ジェイソンが、来たの…？ドアを壊そうとしてるの…？！
いまだわたしを抱きしめてるキヨさんの顔を軽く叩いて、
A「キヨさん！キヨさん！ジェイソンが…！ドア、壊してる、」
キ「んん…え…？」
A「起きてぇっ！！おねがい！キヨさん！」
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いりや(プロフ) - さんご。さん» 貴重なさんご。様のコメント頂きありがたき幸せです！私もさんご様の作品沢山読ませて頂いてます。私には書けない独特のキレ味がたまりません。さんご様の期待に添えるよう、残りの話も頑張ります。 (2021年8月4日 23時) (
レス) id: dfbc56e474 (このIDを非表示/違反報告)
さんご。(プロフ) - ランキングで見て気になっていたので飛んできました！めちゃくちゃ面白いです、、私中々他作品にコメ残すことないのですがこれはぜひ感想を伝えたくて書かせてもらいます、、！これからの更新楽しみに待っております！ (2021年8月4日 12時) (レス) id: 964fb42fef (このIDを非表示/違反報告)
いりや(プロフ) - ゆのまるさん» ひええ、ゆのまる様に読まれているとは…ありがとうございます！占ツクで初めて読んだのもお気に入り作者様第一号もゆのまる様です。牛さん新作も必要以上にチェックしてます、ゆのまる様を惹き込めた自分に乾杯☆ (2021年8月3日 23時) (レス) id: dfbc56e474 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのまる(プロフ) - はじめまして、先程誤字があったのでもう一度送ります。すみません（ ; ; ）通知がきてすぐ読ませて頂いてますが、お話が凄く面白くて毎度読むたびに惹き込まれております…！今後のお話の展開もの凄く楽しみにしております（ ; ; ）無理せず頑張ってください…！ (2021年8月3日 23時) (レス) id: 587b75f302 (このIDを非表示/違反報告)
いりや(プロフ) - 颯希さん» お読みいただき有難うございます！すみません、続編作ったのですがまだ公開してませんでした。こちらでもう1話公開してからの続編になるのですが、先に作ってしまった故に紛らわしくなってしまったので一度削除しました。少しだけお待ちくださいませ。 (2021年8月3日 20時) (レス) id: dfbc56e474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いりや | 作成日時：2021年6月14日 23時
