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給湯室でお弁当箱を洗いながら、思い出したかのように宮舘は言った。
「そういえば聞き忘れちゃったんだけどさ、水野って苦手な食べ物とかアレルギーある？」
「ないよ。食べれればなんでもいい」
「そっか、ただの偏食なんだ」
「めっちゃバカにするやん」
確かに側から見れば同じものしか食べてないんだからそう見えるかもだし実際そうなんだけどさ。
改めて言われると、こうグサっときた。
特に今はまともなご飯を食べたあとだったし。
普段との振り幅がデカいとキツイね。
「…洗い物も久しぶりだな」
「えっ、ごめんシンプルに引いた。ほんとに言ってる？」
「だって家でご飯食べないし」
「水野、聞けば聞くほど心配になる生活してるね」
「こちとら社畜なもんで」
威張って言うことじゃないでしょ、と小さい子に言うみたいに怒られたところでお弁当箱も拭き終わった。
時間を確認すると、もう1時間経とうとしている。
こんなにお昼に時間使うなんて久しぶりだし、すっかり仕事のことなんか忘れてる自分に驚く。
と同時にデスクの上に積まれた書類を思い出してすぐ鬱になった。
「明日だけどさ、リクエストあれば聞くよ」
「あー、任せるよ。作ってもらう立場だし、なんなら作りたくないなーって日とかは無理して作って貰わなくてもいいし」
「分かった。じゃあ毎日持ってくる」
「話聞いてた？」
「俺はさ、心配なんだよ。ただでさえウチで1番激務なとこにいんのに、加えて昼にメロンパン一個で済まそうとする水野が。その気苦労に比べたら毎朝弁当作るくらい余裕だよ」
「……そんなに酷いかね、私」
「うん、死ぬよ」
怖いこと即答しないでよ、もう。
まあ、うちの課長が心を入れ替えて労働環境を整えてくれたら少しは改善されるかもしれないけどしばらくは希望を持たない方がいいだろうね。
それまでは、宮舘に体を支えて貰おう。
体は資本と言いますし。
「じゃあ、明日からもよろしくお願いします」
恭しくお辞儀をして、私たちはそれぞれの職場へと戻っていった。
心なしか満たされてる気がするのは、お弁当のおかげなのかどうか…それを判断するのはもう少し先でもいい気がしている。
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chaco(プロフ) - ゆーさん» コメントありがとうございます（ ; ; ）そう言って頂けてほんとに嬉しいです！モチベ上がります！更新気長に待って貰えると嬉しいです…！ (2020年7月5日 11時) (
レス) id: c6e12b87e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - この作品大好きです！更新楽しみに待ってます！ (2020年7月5日 9時) (レス) id: e5c4ac2d18 (このIDを非表示/違反報告)
chaco(プロフ) - まり姉さん» コメント文字数だと説明しきれないので、「はじめに」という説明を追加しましたのでそちらを確認して頂けますと幸いです。紛らわしくて申し訳ございませんでした。 (2020年6月20日 11時) (レス) id: c6e12b87e6 (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - 8日目の次が13日目になってますが・・・ (2020年6月20日 3時) (レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
chaco(プロフ) - はるにゃさん» 初めまして！嬉しいお言葉をありがとうございます（ ; ; ）涼太くんの可愛さが伝わって嬉しいです〜！更新頑張りますのでこれからも宜しくお願いします！ (2020年6月16日 21時) (レス) id: c6e12b87e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スゴイピーマン | 作成日時：2020年6月3日 22時
