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16:49
打ち合わせが長引き、更には電車が遅延して帰社が遅くなってしまった。デスクに戻ると、隣の翔太が声をかけた。
「よぉ、お疲れ。〇〇社との打ち合わせどうだった？」
「先方も前例のない事態に焦ってた…って感じかな。まあでもだいぶ詰めれたし頑張れば大丈夫だとは思うよ」
「そっか、さすが宮舘サン」
同期の翔太は高校の同級生で、大学は違ったけどこの会社でまた再会した。
疎遠になってたのが嘘みたいに、昔のように話せるのでよく飯にも行く仲だ。
とりあえずまとめたことをデータ打ちして資料にまとめようとPCを起動してると翔太が思い出したかのように「あ」と口を開いた。
「そういやあの子来てたぞ」
「あの子？」
「水野チャン。ほらこれ、今日届けに来てた」
そう言って足元の引き出しから取り出したのは俺が水野にお弁当を入れて渡した紙袋だった。
ありがとう、と受け取って中を確認すると空のお弁当箱が２つ入っていた。
わざわざ届けに来てくれたのか。
彼女も忙しいのに。
正直明日からのお弁当を何に入れようか悩んでいたので助かった。
「水野、なんか言ってた？」
「んー"今週は作ってくれなくていいよ"っつってたな。まじなんの話？涼太、俺になんか隠してね？」
「………隠してないよ」
「ふーん、まぁいいけど。進展あったらすぐ言えよ」
「分かったよ、ありがとうね」
翔太はまた仕事に戻った。
俺は未だに水野の伝言を理解しきれていない。
えっ、作んなくていい？
俺のお弁当いらない？
いや、分かってる。
最初にも「無理に作んなくていいよ」的なことは言われたから、忙しそうにしてた俺に気を遣ってくれたんだろう。
だけど違うんだよ、無理どころかこれに俺は賭けてるんだよ。
やっぱり、まだ胃袋掴みきれてない証拠だよなこれ。
結構自信あったんだけどな、まだ「仕方ない」って諦めれることの出来るレベルだったんだ。
はぁ…全然伝わらないなぁ…
とにかく、今週も絶対作って食べてもらわなきゃ困る。
最近の俺はこのために頑張ってるんだから。
キーボードを素早く打ち鳴らして早く仕事を終われるように努めた。
終わったら直接水野に会いに行って、俺は全然苦じゃないからこれからも受け取って欲しいと伝えよう。
じゃなきゃ、また彼女は菓子パンで済ましてしまうだろう。
しかし俺の努力虚しく、水野の部署に行った頃には既に彼女は帰ったあとだった。
もうここは、やっと交換できた電話を使うしかない。
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chaco(プロフ) - ゆーさん» コメントありがとうございます（ ; ; ）そう言って頂けてほんとに嬉しいです！モチベ上がります！更新気長に待って貰えると嬉しいです…！ (2020年7月5日 11時) (
レス) id: c6e12b87e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - この作品大好きです！更新楽しみに待ってます！ (2020年7月5日 9時) (レス) id: e5c4ac2d18 (このIDを非表示/違反報告)
chaco(プロフ) - まり姉さん» コメント文字数だと説明しきれないので、「はじめに」という説明を追加しましたのでそちらを確認して頂けますと幸いです。紛らわしくて申し訳ございませんでした。 (2020年6月20日 11時) (レス) id: c6e12b87e6 (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - 8日目の次が13日目になってますが・・・ (2020年6月20日 3時) (レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
chaco(プロフ) - はるにゃさん» 初めまして！嬉しいお言葉をありがとうございます（ ; ; ）涼太くんの可愛さが伝わって嬉しいです〜！更新頑張りますのでこれからも宜しくお願いします！ (2020年6月16日 21時) (レス) id: c6e12b87e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スゴイピーマン | 作成日時：2020年6月3日 22時
